詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

2019-06-01から1日間の記事一覧

■詩誌「極光」No.30(2018年12月)

■詩誌「極光」No.30(2018年12月)を御恵送戴きました。感謝申し上げます。 鷺谷みどりさんの「石膏の彼女」、凄い作品。安部公房の変形譚のよう。有機物から無機物へ、「とうとう前進を脱ぎ終えた/姉のおそろしい/幸福について考えた。」幸福とは何か、存…

小樽詩話会会報 No.623 2019年6月号

小樽詩話会会報 No.623 2019年6月号昨年11月の旭川詩人クラブで展示した作品を冒頭に掲載戴きました。誠に、恐縮です。 「ちいちゃん」という女の子が、お父さんの仕事(警察官)の都合で転勤、4人家族が道内引っ越しを繰り返す。前半は地名をアイヌ語の意…

■細田傳造さんの詩集『みちゆき』(書肆山田 2019年5月)

■細田傳造さんの詩集『みちゆき』(書肆山田 2019年5月)を拝読、愛読中。 20ページ「童女」に瞠目、嫌われて無口になるのにも、許されておしゃべりになるのにも、生まれてくるのにも、ちいさなおじぎをしてすれちがうのにも、バスに乗るのにも、それぞれの…

■詩誌「錨地」No.71 2019.4

■詩誌「錨地」No.71 2019.4(入谷寿一代表)を拝受致しました。誠にありがとうございます。〈斉藤征義 追悼特集〉 穂別町の朗読フェスティバルやコミュニティ映画の制作、『銀河鉄道の夜』の編集、 宮沢賢治学会(花巻市)副代表理事、宮沢賢治賞選考委員長…

■詩誌「ユルトラ・バルズ」 2019 vol.31

■詩誌「ユルトラ・バルズ」を拝読させて戴きました。素敵な詩誌です。ULTRA BARDSとは、超吟遊詩人たち、ということでしょうか。背表紙にナスカ的鳥のイラスト。 トランプ大統領の訪日、相撲観戦の話題でもちきりの昨今、細田傳造さんの「相撲二題」、「謝肉…

■詩誌「飛揚」第68号

■詩誌「飛揚」第68号を葵生川玲様よりご恵送戴きました。誠にありがとうございます。 東京でご活躍され、今回旭川の「青芽反射鏡」にも参加されてる葵生川氏は、エッセイ「西側の人」を拝見すると、22歳まで北海道滝川市に住んでおられたとのこと。台風や大…

■「詩素」6号(2019年5月)

■「詩素」6号(2019年5月)を戴きました。心より御礼申し上げます。 巻末には【詩素】とは「第零番目の元素」であり、巻頭には「どんな使い道があるかわからないこの未知の元素」と記されている。ミステリアスなユーモアセンス。 この詩誌の面白いとこ…

詩誌「青芽反射鏡」No.6

■詩誌「青芽」の魂が再生! 詩誌「青芽反射鏡」No.6 ついに、同人誌として発行!北海道新聞(旭川版)でも大きく掲載されております。 いままでコピー版でNo.1~5、詩への熱い想いを全道・全国へ発信され、賛同された17名の同人が集結。新生「反射鏡」へ…

「第二回ぽえむ・ライヴin豊平館」

■北海道新聞電子版>おでかけ>札幌圏にて「第二回ぽえむ・ライヴin豊平館」をご紹介戴きました。錚々たる詩人の皆様の御参加となりました。純粋に「詩」が目的であり、「詩」のあり方を追求する一つの試みと致しまして、 皆様の多大なるご協力のもと、無事…

■「弦」74号(2019.5.1)

■渡辺宗子さんより、「弦」74号(2019.5.1)を御恵送戴きました。誠にありがとうございます。 ・嵩文彦さんの「ゼロというそんざい」 人類の中で最も革新的な発明の一つ。「インドでゼロが発明されたのか/インドでゼロが発見されたのか」という書…

本庄英雄さんの詩集『空を泳ぐ』(中西出版)

■午後、大きな虹のアーチをたくさん撮ることができました。虹は何故虫偏なのか、「虫」=蛇。蛇に似た龍が、「工」=作った。龍が空を泳いだ跡だから。 本庄英雄さんの詩集『空を泳ぐ』(中西出版)をここ数日耽読させて戴き、このとても美しい詩集の一篇一…

■植松晃一さんの詩集『生々の綾』(コールサック社)

■植松晃一さんの詩集『生々の綾』(コールサック社)ご恵送賜り、心より御礼申し上げます。 ロマン・ロランの研究者による幻想を超えた真実の結晶。日常へ注がれる優しいまなざし。そうであってはならない状況に対峙する厳しいまなざし。宇宙へつながるもの…

「游」 柴田望

「游」 なぜ父は連れて行ってくれたのだろう玄関を出て五秒で海 古い漁師の家二階の窓に船の点が浮かぶ夜〈ぼー〉と汽笛は揺れるモーターボートに揺れる私たちや山も木も風の匂いも 波の形をしていましたバケツの縁をだんだん登る 捕まえたツブの犇めき洗濯…

・《第52回小熊秀雄賞贈呈式》、5月11日、無事終了致しました。 アートホテル旭川にて15時より贈呈式。今年より運営委員として準備から最後まで運営に参加させて戴きました。 今年の受賞作は、柴田三吉 さんの詩集『旅の文法』( ジャンクション・ハ…

「 越える 」 柴田望

「 越える 」 柴田望 今日は天気がいいので入国管理局へ行こう悪気はない三日ほど不法滞在しているそれくらいの度胸がなきゃだめぼくは免許を取りたてで 親に内緒で車を買い事故を起こして免停中それくらいの度胸がなきゃだめハンドルを握る 早朝に出て一〇…

《第2回 ぽえむ・ライヴin豊平館》  2019年5月25日(土)

《第2回 ぽえむ・ライヴin豊平館》 2019年5月25日(土)に、行いました! 札幌市豊平館 後日、詳細レポートをさせて戴きます☆ 道内、道外からも!の錚々たる詩人の皆さんが参加、現在のところ20名が朗読を予定されています。(今後、少しずつご紹介…