詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

「あさひかわプラタナス通り朗読会」■5月の思い出

■5月の思い出、5月5日(土)13:30~15:00
 「あさひかわプラタナス通り朗読会」が行われ、フラジャイル同人の冬木美智子さんが自作詩を朗読。作家で2016年に旭川の出版社「ミツイパブリッシング」より著書『天国への列車』を上梓された森下みかんさんの童話「カンタロウ」(可愛らしい子どもの視点、大人にとっての普通は、不思議と驚きに溢れている。)、三浦綾子記念文学館特別研究員の森下辰衛さんの短編小説「試着室」の朗読(親子愛の胸を打つ作品。会場客席からは感動の泣き声が…)。3人の朗読を聴きに、70人以上のお客様で満員の会場は「旭川プラタナスプレイズかぐら蔵」。神楽岡の北菓楼さんの隣の素敵な会場。(この会のことは、「メディアあさひかわ」5月号の記事で読んで知ったのです。)
*

■冬木美智子さんの詩作品、4篇の朗読。
・「夢の超特急」 
(第一詩集『しろき もののき』2012より)
・「花火」  
(第一詩集『しろき もののき』2012より) 
・「うね」  
(第二詩集『しずかの海』2016より)
・「しずかの海」   
(第二詩集『しずかの海』2016より)

染み透る、水面の波紋のように広がる朗読。
現実を言語で再構成し、豊かな語彙による比喩表現が、深い思索へと誘う。
*

 海からの時間と見まごう急流に 逆流の小魚が
 白い腹をサンダルの舟に擦り三和土で潰れる
 日もあった
 あそこ まで
 飛び降りていればいなかったろう 私の
 目の高さに あなたは今も平らかに寝て
 しずかに 見えない糸をまっすぐに垂らす

 (「しずかの海」)
*

■私と木暮純さん、山内真名さんも、フラジャイルメンバーで聴きに行くことができました。冬木さん、「フラジャイル」会友になって戴いた森下みかんさんも、とても喜んでくださいました。長友あゆみさんのピアノ演奏(ずいぶん昔流行ったドラマ「101回目のプロポーズ」の音楽を担当していたピアニスト西村由紀恵さんの曲など)も温かく、5月の晴天の中、心温まる会でありました。お土産のお菓子も美味しく、誠にありがとうございました!!

f:id:loureeds:20180611073642j:plain

f:id:loureeds:20180611073642j:plain

f:id:loureeds:20180611073645j:plain

f:id:loureeds:20180611073651j:plain

f:id:loureeds:20180611073654j:plain

f:id:loureeds:20180611073657j:plain

f:id:loureeds:20180611073700j:plain