■『小樽詩話会』会報No.618より
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「 集合写真 」 柴田望
(2018年5月26日 江別市「 ドラマシアターども」にて、宮澤賢治役としてこの自作詩を朗読)
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(心象を映すカメラがあった時代 ある農学校の先生の眼差し)
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してはならないことを かれは何度も繰り返す
何故それをやるか? 誰も訊こうとはしない
失礼ながらみんな じぶんの言いたいことを
言っているだけだ じぶんの言いたいことを
訊いてほしいのは かれだけじゃない
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つりあいをとっているのだ 迷惑をかける理由は
そうすることで ようやく つりあいがとれるだけなのだ
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そもそも何が言えるのだ かれと同じ体験を誰もしていない
それほど強く殴られたわけじゃない
してはならないことを どうしても
しなければならないほどの 犠牲なのか 周囲だけじゃなく
かれ自身わかっているのだ どうすればいいか その答えを
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たまに忠告するだけじゃダメだ 変えたいなら
まずはこちらの行動を 根本から変えなければ
その覚悟もないくせに とやかく言っても 見抜かれます
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どうすれば解決するか わかっているから悩むのだ
重い腰が 持ち上がらないから悩むのだ
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かれひとりの問題じゃない わたしたち全員に
与えられた課題なのだ たましいの修行だから
解決しなくたって いいじゃないか
頭を寄せあって それでも解決しないから
みんなのためになるのだ かれのおかげじゃないか
卒業しなくたって(ダメだけど…)いいじゃないか
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問題が舞台を去って してはならない過ちを 繰り返すのをやめて
忘れかけて 温泉旅行で撮った写真だ 家族みんなで撮った写真だ
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みんな笑っている つりあいがとれているのだ
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★9/20(木)「小樽花嫁センター」で行われました、森れいさんの例会に参加させて戴きました。石の登場する詩作品、宮沢賢治、木田澄子さん、藤田民子さん、安英晶さん、森れいさんの御作品・・・実際に作品に登場する石も見せて戴き、とても勉強になりました。石は膨大な距離や時間や人の記憶を超えて届けられるもの、という着想を戴きました。素晴らしい例会でした!!(プラチナに関する想い出話をさせて戴き・・・質屋に持っていくのが正解!とご評価戴きました)