詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

『雫たちのパヴァーヌ』(松尾真由美 アジア文化社)

■『雫たちのパヴァーヌ』(松尾真由美 アジア文化社)を拝読させて戴き、この凄い本を今日はどこへ行くにもずっと携え、どのページをめくっても、モノクロだからこそ味わえる色彩と匂いに埋没して、どこまでも透き通っているようでいて中毒性が永久に続くということは、気づいたときには全身に回っている効用であり、読み手として操作されていると気づく、操作される歓び。22篇ずつの第一章、第二章。23篇ずつの第三章、第四章、四面体ではなく球体が浮かび上がる。パヴァーヌは宮廷作法、舞踊。球体を踏みあげている。響き合う真剣勝負の凄まじい隙間に読者は迷いこむ。編み上げられたすべての詩篇にお相手する写真群(森美千代)。カップルの行進。時空を超えた、オーラを帯びた書籍。部屋の色んな場所に飾ってみたりして。

■【松尾真由美・森美千代 詩と写真展】於・書肆吉成GATEギャラリー(札幌市中央区南1条西2丁目IKEUCHIGATE6F)開催期間11月20日~2019年1月19日 開催時間午前6時~午後8時・・・絶対、行きます!!
 11月23日 14:30から同ギャラリ―にて、朗読会(act.バクの事務所)。松尾真由美さんと森美千代さんのトークイベント「写真が詩になるとき、あるいはその先にある光と音」もおありとのこと。眩しくて澄んだ事件。

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