詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

旭川文学資料館にて、学芸員沓澤章俊さん(木暮純さん 詩人・「フラジャイル」同人)による、講演「八匠衆一の人と作品」

■本日8月3日(土)13時30分より、旭川文学資料館にて、学芸員沓澤章俊さん(木暮純さん 詩人・「フラジャイル」同人)による、講演「八匠衆一の人と作品」が行われました。会場満室、40名ほどが沓澤さんのお話に耳を傾けました☆
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「人間はそれぞれいくつもの関係を持っている。
言い換えれば、いくつもの物語を曳きずって歩いているといってもいい。」
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 伊藤整梅崎春生の小説のモデルにもなった、熾烈な人生を辿った小説家・八匠衆一(旭川出身)。旭川商業高校時代の詩作品や、江口 榛一や吉田時善らとの赤坂書房勤務時代(昭和20年頃)、強姦未遂事件での収監、看守であった知子夫人との出会い、心通わせた「囚人日誌」と「刑務官日記」、結婚後のすれ違い、夫人の乳癌が医療ミスで転移、亡くなるときのこと…作家の数奇な生涯を外村繁、小田 嶽夫、井上光晴ら時代の文学者たちとの交流を絡めて、丁寧に語られました。代表的な「地宴」、「海潮音」、平林たい子文学賞を82年に受賞した「生命盡きる日」の3部作の紹介も。貴重な年譜も配布され、膨大な資料をスクリーンで見せて戴き、準備、大変だったことと思われます。密度の濃い時間でした。(ぜひ本日の講義録、「フラジャイル」7号への掲載を望みます。)f:id:loureeds:20190803225555j:image
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