詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

「饗宴」vol84!

f:id:loureeds:20190916113439j:image

■瀬戸正昭さんより詩誌「饗宴」vol84をお送り戴きました。岩浅武久さん訳、イワン・ユゴフ氏による「太田正一さんとの出会い」、バラエティ豊かな翻訳の2019海外詩特集、高儀進氏による俳句の海外普及に貢献された「ブライス先生の想い出」、俳句(定型詩(俳句)の潮流)も楽しく、知性に溢れ、とても勉強になりました。詩作品、細野豊先生の「立ち上がる影たち」が言葉の鉛筆でデッサンを、二宮清隆さんの「やがて恋尽きて」が言葉のヴァイオリンでアリアを奏でる。立原透耶さんの「けわい」、タイトルの言葉が気になって辞書を引くと、〈実体がなくなったあとに残された影響や面影。名残。〉とのこと。新聞紙に願いを書いていたもう存在しない一人の少女。世界は「けわい」に満ちている。きっと瀬戸正昭さんの「室蘭街道3」にも。

 

f:id:loureeds:20190916113434j:image