詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■個人誌「麓 ROKU」Vol.1 No.10(2019年10月5日)

■個人誌「麓 ROKU」Vol.1 No.10(2019年10月5日)を嵩文彦さんより御恵送戴きました。心より御礼申し上げます。帷子耀さんの「キキキ」、何度読んでも魅力的で騙されているような不思議な作品。「月も雪も花も猿だった」三人の猿と斧を貸せという小柄な女と私。なぜキを連ねるのか。犯人は誰か。順番はヒントなのか。 吉田礼子さんの「和紙を愛おしむ(四)」を読み、レンブラントと和紙について検索してみました。越前和紙に版画を刷っていたとは。 市川義一さんの「ゲンペーさんとシンボーさん」南伸坊氏の本『私のイラストレーション史』のこと、愛敬浩一さんの「「散歩」の対義語ー草森紳一の「散歩」論③」にて、『月刊プレイボーイ』のスリランカ旅行記のことを興味深く拝読。嵩文彦さんの発見の創作、俳句「天球の蝉」、詩「誕生ー増永迪男さんへ」、あとがきに記された1983年の詩作品「帰還」も収録された貴重な本号。「あとがき・そのほか」に書かれた「令」の字体について、手書き文化が減退する中で考えさせられ、とても勉強になりました。『村山槐多詩集EPITAPH』(書肆林檎屋)、佐藤春夫の台湾小説、ぜひ読んでみたいと思います。誠に、ありがとうございます。