詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

▪️北海道横超忌会Ⅱ 10月26日^_^

▪️本日10月26日(土)18時より、札幌エルプラザでの北海道横超忌会Ⅱの勉強会に参加させて戴きました。村瀬学さんの『次の時代のための吉本隆明の読み方 増補言視舎版 』(飢餓陣営叢書)を、164ページから最後まで!!という大変内容の濃い勉強会で、ここ2週間くらい、柴田は通勤中に必死で読んでおりました。『共同幻想論』と『ハイ・イメージ論』について語られている箇所です。高橋秀明さんにより、瀬尾育生さんが『共同幻想論』について書かれたレジュメ( 「詩批評 LEIDEN-雷電」より)が配られ、拝読し、個的幻想、対幻想、共同幻想について自分なりに理解することが出来ました。中野重治の「村の家」や、ジャック・ラカン現実界象徴界想像界との関係についてのお話が出たり、高橋秀明さんから村瀬学さんの「13歳論」についてのお話(差別や偏見、イジメについて、14歳から刑法で裁かれる境が見えないこと等)も興味深く拝聴、『共同幻想論』を国家論として考えない村瀬学さんの着想の凄さ、「逆立」について等、たくさん質問や発言をさせて戴きました。何故吉本隆明共同幻想は解体されていいと考えたか?例えば企業コンプライアンスの倫理観はインテグリティなのか?震災の被災地での理性的な行動が世界から賞賛された日本人が向き合っていた幻想はどの段階か?擬制される共同性は、何故必要なのか?『ハイ・イメージ論』の「世界視線」と「普遍視線」2つの視線が多重に織重なっている現代の倫理の問題、グーグルアースやSNSで「世界視線」を獲得した新しい世代の問題など、活発な議論が展開され、時間を忘れました。貴重な勉強の機会を賜り、感謝の限りです。横超忌のメンバーで、本日、北の聲アートの授賞式(文化塾サッポロアートラボSARA主催)に参加されていた皆様とも合流できました。「草森紳一蔵書プロジェクト」が、「ハルニレ賞」を授賞、おめでとうございます!!
村瀬学さんの講演は来年3月を予定。素晴らしいチラシ、ポスターが出来上がっておりました!近日、お知らせ申し上げますm(_ _)m

f:id:loureeds:20191026230230j:image

f:id:loureeds:20191026230259j:image