詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■チック・コリア氏の訃報を受けて 旭川市大雪クリスタルホールでのソロ・コンサートの記憶 

■世界的ジャズ・ピアニスト、チック・コリア氏が2月9日、79歳で亡くなられたとのこと、心より御冥福をお祈り申し上げます。
 ここ旭川で何度かコンサートをされていて、大雪クリスタルホール完成翌年の1994年にはゲイリー・バートンとのデュオ、その後95年、05年、06年の3回はソロ、2013年はスタンリー・クラークとの共演だったと記憶しています。
 私が聴いたのは確か1995年の夏?(違ったらすみません)、旭川市大雪クリスタルホール音楽堂の最前列で聴くことができ、腕時計を外してピアノに向かう仕草と、リズムをとる足音が印象的でした。アルバム『星影のステラ』中心のセット・リストで、中盤は「チルドレンズ・ソング」やモーツァルトを演奏していました。画像はそのときにサインを戴いたLP版です。「To Nozomu Thank you for listening 」と名前まで書いてくれました。とっても笑顔で、体も大きく、握手した時の大きな手の感触が印象的でした。JMIAジュニア・ジャズオーケストラの指導をされていた2006年にも、同会場でソロを聴くことができました。地元の学生ピアニストをステージに上げたり、観客に歌わせて、その歌声と演奏したりと(この日客席で歌った観客は、セッションを経験したことになる)、一人の創作の世界に閉じこもるのではなく、音楽を通して他者との会話を大切にする姿勢から多くを学ばせて戴いた気が致しております。だんだん憶いだしてきました、95年、06年のコンサート、両方とも、「Someone to Watch Over Me」、素晴らしかった!! その響き忘れられず。

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