詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■「現代詩手帖」2月号、岡和田晃さんの詩作品「宿便」、奥間埜乃さんの詩誌月評について

■2月は逃げると言われるほど忙しく、今更ながら「現代詩手帖」2月号を、岡和田晃さんの詩作品「宿便」を、この時代の節目に、どうしても読みたくてようやく入手。小林多喜二忌の2月号、岡和田さんの作品が今という時代と真摯に向き合っているとすれば、同誌に掲載されている他のほとんどの詩作品は向き合うことから恐ろしいほど逃げている。詩の領土のある地点への照射を避けるように、長年にわたって何らかの力が働きかけてきたかのようだ。
 奥間埜乃さんの詩誌月評を拝見すると、なんと阿吽塾・綾子玖哉(北見市)さんの「阿吽通信」NO.3、金石稔さんの論「吉増剛造のほのめきの世界ー私信として元帷子耀くんに」、詩を寄稿した佐藤裕子さん、小蛇ベックさん、園出まみもさん、暁鳥青さん、青研たづきさん、柴田望の名前も掲載戴いており、感謝の限りです。拙詩「壁―「彡」」は、「現代詩手帖」11月号に帷子耀.氏が書かれた岡田隆彦論を拝読した感動を直角三角形に顕したものでありました。
 詩誌月評前半には、花崎皋平の特集が掲載された「逍遥通信」5号のこと、支倉隆子さんの「ALLん私記」、荒木元さんの「GA-GYU」も紹介されていて嬉しく拝読させて戴きました。2019年8月31日、9月1日、に支倉隆子さんの詩劇「洪水伝説(稽古篇)」を、北海道札幌・小樽の各会場にて行いました。1日目札幌が終わった夜、私と木暮純さんは、長屋のり子さんのご案内で小樽へ向かい、花崎皋平さんと一晩語る機会を戴きました。忘れられない思い出です。ほんの1年半前のこと。香港のデモが激化していました。皆さんとマスク無しでお会いでき、イベントのできた時代でした。
 支倉隆子さんの詩劇「洪水伝説(稽古篇)」についてはこちらです。
https://fragile-seiga.hatenablog.com/entry/2019/09/05/213318

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