詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■『美術の森の番人たち』(酒井忠康著 求龍堂 2020年10月)

■『美術の森の番人たち』(酒井忠康著 求龍堂 2020年10月)を御恵贈賜りました。心より感謝申し上げます。
 美術の森の番人=「創作にかかわる作家のほかに、美術館や画廊や美術系大学で仕事をもつ人、あるいは新聞・雑誌の記者や編集者、そして美術批評家など、さまざまな領域の人」「どの人も自分の持ち場で、それぞれ評価すべき仕事をくりひろげた人たちです。」
 自伝的な序文。美術の世界に入る(番人となる)過程。すでに鬼籍のひとになった35人の番人との交流の「追懐」。「岡田さんは詩人であり美術評論家であった。仕事も両方にまたがっていた。」「視覚芸術が言語表現の域を超えて浸透する感性の役割について、岡田さんはずいぶん早くに着目していたということである。」昨年、響文社より『詩集成』が発行された、詩人・岡田隆彦の「浸透する感性」、札幌大学の「北方文化フォーラム」砂澤ビッキ展について書かれた「山口昌男ー測りようのない物差し」など、興味深く拝読させて戴きました。美術のことについては私はわからないことばかりですが、貴重なエピソードが詰まった御本、番人のお名前にどこかで出会ったとき、辞典のように大切に読ませて戴きます。心より感謝申し上げます。

f:id:loureeds:20210815222516j:image
f:id:loureeds:20210815222513j:image