詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

旭川ジャズオーケストラ第4回リサイタル、「―A TRIBUTE TO SAMMY NESTICOー」

■あれからもう一週間経ったのか…11月21日(日)大雪クリスタルホール音楽堂にて、旭川ジャズオーケストラ第4回リサイタル、「―A TRIBUTE TO SAMMY NESTICOー」、とても素晴らしかったです。『ストレート・アヘッド』(Basie Straight Ahead)全曲を曲順通りに聴けるという贅沢。ジャズマンス・イン・旭川(JIMA)と偉大なるサミー・ネスティコ氏とのつながりについて、実際にお会いしたメンバーの方のお話も(換気のお時間に)伺えて貴重でした。90年代に旭川や鷹栖での演奏を観た、ゲイリー・バートンチック・コリア小曽根真のことを憶いだしました。
 ルイス・バジェ氏のトランペット、大迫力で、冬の旭川を熱帯化しました。アルトゥーロ・サンドヴァルの曲が演奏されるのをライブで初めて聴き、感激しました。キューバで西側のロックバンドが初めて演奏したのは、2001年のマニック・ストリート・プリエーチャーズが最初で(カストロ議長もライヴの開演30分前に会場入りしてバンドに会ったが、事前に演奏がかなりの爆音になると忠告されるとカストロは「戦争よりも爆音になるってことはないだろう?」と応えた)、その後オーディオスレイブ、ストーンズだったと思いますが、それらのバンドとは、リズムの根底の血流がまったく違うと感じました。
 ゲストのプロミュージシャンと対等に渡り合う旭川の素晴らしい演奏者の皆様による煌めく音圧、複雑なリズムを絡み合わせ、速いパッセ―ジも見事に奏で、音の波に魂を揺さぶられました。徹底された感染予防対策のもと、旭川に音楽を、コロナから取り戻したのです。
 アンコールの後のエンディングが、ジャコ・パストリアスのCDで愛聴していた「The Chiken」で、嬉しかったです。
 終始、見事な司会により、会場全体の雰囲気を暖かくされていたバリトンサックスの方が、演奏をするとめちゃくちゃ渋かったです☆

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