詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■本日(2022年1月15日)発売の『北海道経済』2月号と『メディアあさひかわ』2月号に、詩誌「フラジャイル」第13号+「青芽反射鏡」終刊号②について

■本日(2022年1月15日)発売の『北海道経済』2月号と『メディアあさひかわ』2月号に、詩誌「フラジャイル」第13号+「青芽反射鏡」終刊号②について、紹介戴いております。誠にありがとうございます。二誌は道内旭川以北の書店、コンビニなどで販売されております。ぜひご覧戴けましたら幸いです。

 ~二つの詩誌を合わせて発行するという全国でも珍しい試み――。旭川市の詩誌「フラジャイル」と「青芽反射鏡」を合冊にしたもので、両誌とも日本詩人現代詩人会や日本詩人クラブよりも古く1946年に北海道で発足し、戦後72年間続いた道内最長の歴史を誇る詩誌「青芽」(富田正一主宰)の後継誌として手がけた。~(『北海道経済』2月号)

・「フラジャイル」、「青芽反射鏡」、この二つは1946年(昭和21年)に北海道で発足し、道内最長の戦後72年間続いた詩誌「青芽」(富田正一主宰)の後続誌になります。この長い歴史の始まりから、昨年はちょうど75周年でありました。

・表紙に、写真家・メディアプロデューサーの谷口雅彦氏(谷口雅彦写真アーカイブ室代表)による「春光台から 昭和58(1983)年10月」。詩情豊かな当時の旭川市街の向こうに大雪山連峰、目に焼き付いて離れない印象的な深い写真をご提供賜りました。

・昨年4月7日に逝去された、富田正一さんの追悼特集として、全国の詩人から寄せられました追悼文、令和3年度旭川市文化奨励賞贈呈式での柴田の記念講演の内容(富田正一さんの「青芽」を中心とした旭川の詩文化について)、また、富田さんの年譜(記 木暮純)、富田さんが最後に刊行されたミニロマン小説『人生あれこれ』(青い芽文芸社)への全国の読者からのメッセージ、そして富田さんが生前最後に書かれた詩作品の一つである「癒しを求めて」を収録。

・ゲスト寄稿に、小樽詩話会の萩原貢さんによる詩作品「わたしの橇」。昨年、第54回小熊秀雄賞を受賞された高岡修さん(鹿児島県詩人協会会長・鹿児島県現代俳句協会会長)による「物質のみている夢」、気鋭の歌人である岡本恵さんによる短歌「自殺の部屋」。
 記念すべき第一回目の「コトバスラムジャパン北海道大会」(10月24日開催)のレポート。優勝者、Tha Teacherさんが北海道大会でパフォーマンスされた詩作品「そしてアイだけが…」を収録致しております。

岡和田晃さんの連載「現代北海道文学研究」(3)は「二つの『亀井勝一郎論』(※神谷忠孝、武田友寿)に見る転換期の自我」。「武田の論は亀井という固有名を斟酌はしても、無数にいた無名の死者の側から見返す姿勢が欠けており、それは「北海道文学」が規範とした「日本文学研究」が、しばしば嵌り込む陥穽でもあった。」(『メディアあさひかわ』による引用箇所)。

・前号から続く特別企画、阿部嘉昭さんの詩集『かけら世の』(響文社)のご出版を記念したインタビューの後編「恥辱の作動、無名性の獲得、行数的思考」を収録!!(聞き手・柴田望)。阿部嘉昭さんからは小誌のために、未発表詩篇5篇をご寄稿戴き、詩を語る阿部嘉昭さんのお話だけではなく実作も読めるという至福。本当に忘れられない号となりました。

・『メディアあさひかわ』には「フラジャイル」「青芽反射鏡」の同人作品の魅力についても注目戴いており、『北海道経済』には、小誌前号や、旭川の文芸同人誌「ぺたぬぅ」のことも紹介戴いております。とても嬉しく、地元誌の温かい応援に、心より感謝申しげます。

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