詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

「 音楽 」柴田望 「小樽詩話会」No.639(2022年2月 小樽詩話会)

■「小樽詩話会」No.639(2022年2月 小樽詩話会)
詩篇「音楽」を掲載戴いております。これも随分前に書いたメモ書きのようなもので、もう1年くらい詩は何も書けていないので、次号からしばらくお休みさせて戴きます。萩原貢さん、花崎皋平さん、下川敬明さん、森れいさん、嘉藤師穂子さん、本田初美さん、二宮清隆さんたちが、毎号素晴らしい作品を寄せておられます小樽詩話会で、本当はもっと力を入れて学ばせて戴きたく、来年には復帰致したく考えております。近況に花崎皋平さんの小熊秀雄賞贈呈式での記念講演のこと、また、12月の旭川市中央図書館での講演や、柴田の市文化奨励賞についても触れて戴き、誠にありがとうございます。
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 「 音楽 」   柴田望          

 トム・ヨークが「The Headmaster Ritual」を演奏する
 「これはザ・スミスの曲、僕らの若かった頃についての曲だよ。」

   Please excuse me from gym
   体育を休ませてください
   I've got this terrible cold coming on
   ひどい風邪を引きそうです 
   He grabs and devours
   先生が僕をつかんで貪り食う
   He kicks me in the showers
   シャワーをかけて、僕を蹴る
   Kicks me in the showers
   シャワーをかけて、蹴り飛ばす
   And he grabs and devours
   先生が僕をつかんで貪り食う
     (The Smiths–The Headmaster Ritual 1985 Megadisc)
 
 経済の危機のときは 経済学者が活躍する
 心の危機のときは 文学者や芸術家が戦う

 パブロ・ネルーダニクソンをうちのめす
 チャップリンヒトラーを懲らしめる

 子どもがいじめられて自殺する
 …そういう詩は評価されないから、書かない?
 
 日本を代表する偉大な作家が、
 憲法が定める平和主義と民主主義の側に立つ 
 
 日本を代表する偉大な詩人が、被災地に立つ

 わたしたちはどこに立つ

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