詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■2010年に第43回小熊秀雄賞を受賞された花崎皋平さんの詩集『アイヌモシリの風に吹かれて』が、㈱クルーズより増補復刊!!

■2010年に第43回小熊秀雄賞を受賞された花崎皋平さんの詩集『アイヌモシリの風に吹かれて』が、㈱クルーズより増補復刊!!ご恵贈賜り、心より感謝申し上げます。 帯は岡和田晃さん。旭川の書店で更科源蔵の『アイヌ民謡集』の隣に置かれていました! 花崎さんは昨年10月9日(土)、第54回小熊秀雄賞贈呈式の記念講演でパブロ・ネルーダ、江原光太さんのことをお話され、素晴らしい講演でした。
 「見事な祈りの導きだった/先住民族の霊的文化が 地下の水脈から/にじみ出てきたのだよ/おじいは その感動を忘れることが出来ない」(「第三章さなよ・6祈り」) 伊達火発建設、泊原発建設の反対、世界先住民族会議、不幸と苦難の非命の死者の歴史、四章構成の第一部(長編物語詩「アイヌモシリの風に吹かれて」)と、新たに第二部として「アイヌの人と文化」に関する詩篇集、ユカラ、機織り、料理、文化、遠山サキフチ、「アイヌ ネン ノン アイヌ」上西晴治、旭川にお墓のある彫刻家砂澤ビッキ…「いつのころからかわからない/古い記憶が奏でられ/いのちがあらたにされて/つたわってくる/手のわざを加えられて」(「彫刻家砂澤ビッキの仕事」)。行間から溢れる古い記憶、「生きる場において奏でられる思想」の声に浸り、耳を澄ませております。

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