詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

『グラフ旭川』8月号、p63「文芸」に、拙文「常識は変わる ~ 旭Asahikawa川 ・Poetry詩 ・Literature文学 ・Philosophy哲学・Thought思想 ・柴田望 旭川市文化奨励賞受賞講演録 」を掲載戴いております。

■7月26日(火)より、旭川市内及び近郊の書店やセイコーマート各店で販売されている『グラフ旭川』8月号、p63「文芸」に、拙文「常識は変わる ~ 旭Asahikawa川 ・Poetry詩 ・Literature文学 ・Philosophy哲学・Thought思想 ・柴田望 旭川市文化奨励賞受賞講演録 」を掲載戴いております。
 この原稿は、昨年11月3日に大雪クリスタルホールで行われた旭川市文化賞授賞式で、文化奨励賞を戴いた際に、記念講演でお話しさせて戴いた内容です。2021年10月24日、コトバスラムジャパン、第1回目の北海道大会で、私が皆さんに渾身で行います!と宣言した、10分間のプレゼンです。KSJ北海道大会2021での皆さんのパフォーマンスに勇気を戴き、このプレゼンを行うことができました。心より感謝申し上げます。
 大雪山系詩人連峰…詩誌「青芽」、旭川を中心とした北海道の詩文化について、そして、いじめの問題について。小熊秀雄旭川新聞の記者だった時代に、ある少女の自殺について、少女の心に寄り添って書いた素晴しいルポルタージュを紹介しつつ、お話させて戴きました。(この件は金倉義慧さんの著書『北の詩人 小熊秀雄と今野大力』(高文研)に詳しく書かれています。)
 常に弱い側の味方だった、100年前からSDGsを体現していた小熊秀雄とともに、旭川歴史市民劇「旭川青春グラフィティ ザ・ゴールデンエイジ」に登場した詩人・鈴木政輝、今野大力、小池栄寿。安部公房小熊秀雄を論じ、価値とは何か、存在とは何かを哲学の言葉で問いかけ、火の出るような評論を書いた文芸評論家・高野斗志美先生。東鷹栖が原籍地で近文第一小学校に詩碑のある安部公房は、満州で敗戦を迎え、社会の常識が根底から変わるような体験を、小説に表現し続けました。〈常識が変わる〉、〈あたり前〉が変わる。人類は今までもこれからも、そうした局面を何度も迎えていく…。

 いま読み返すと、富田正一さん作詞のあさひやま動物園のイメージソングにも触れていて、開園55周年の今年、この歌でダンスをする動画の企画「旭山動物園のうたで踊ろう」が盛り上がっており、とても嬉しく存じます。

■ 少し音が小さめですが、会場でお話した録音と、プレゼン資料の動画をこちらでご覧戴けます。
「動画 柴田望 ~常識は変わる 富田正一 小熊秀雄 高野斗志美 安部公房~」
 ↓↓
https://youtu.be/uEBpNpSA6BY

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