■7月14日(日)、第19回行貞悦子モダンバレエ教室発表会(旭川市公会堂)を鑑賞させて戴き、アイディアの機智に満ちた各演目、とても心に残りました。
メッセージ性豊かな「MASS MEDIA~情報を疑え!」は日常で新聞を読む女性の脳内に混迷する不確実性に満ちた時代の情報の渦。シークレットサービスのような黒服でありながら、あらゆる色や感受性を顕す踊り手たち。一と多、現象の硬さと身体表現の柔らかさのコントラスト。
朝の起床から身支度までのスポーツ感覚溢れる「あさのおしたく」は、競争社会の比喩のように楽しみましたが、後半、寝坊して遅れてしまった一人を支え、励まし無事に送りだす。トップランナーではない側への温かいまなざしの表現に心打たれました。
大自然界の神秘な生命の奔流、80年代アイドルの再現、懐かしいルパン三世など、ユーモアも巧みな多様な世界に導かれ、癒されました。
身体の表現が踊り手によって創造され、会場満員の鑑賞する側とのコミュニケーションが結実し、言語化される、あらゆる瞬間に立ち会えた思いです。豊かな時間を誠にありがとうございました。