
詩のゲストの皆様へ感謝申し上げます。椿美砂子さんの素晴らしい詩集『青の引力』の第20回日本詩歌句随筆評論大賞土曜美術社賞ご受賞を心よりお祝い申し上げます。旭川市会議員の江川彩さん、KSJ2024北海道大会で優勝されたokirakuさん、前号に続き津川エリコさん、中村郁恵さん、詩誌「GAGA」やKSJでも活躍されている即興朗読詩人 森耕さんに詩篇のご寄稿を戴きました。森耕さんには昨年からの『詩の檻はない』の活動に連帯戴き、4月20日の三木悠莉さん、遠藤ヒツジさんの南青山での素敵なご結婚式でようやくお会いできました。
前号(第20号・記念号)はおかげ様にて北海道新聞をはじめ、(公財)北海道文学館報、「詩と思想」にも紹介文を寄稿させて戴くなど、その他複数のメディアで取り上げて戴き、7年間の活動を振り返る重要な機会となりました。創刊以来の方針として「しがらみのない自由な創作の場」を築くことを目標に活動を行って参りました。詩誌の文字が印刷されるページが、ごはんやパンのように白く、あるいは透明を目指して近づいていくことで、芸術への取り組み方、詩の書き方やご意見もそれぞれに異なる、多彩で眩しき才能溢れる同人詩人の皆さんにご活躍戴ける場として、現在の世界の姿を映すことができますよう、努力を重ねて参ります。
「詩の村」24号(昭和55年)、26号(昭和56年)で江原光太が高野斗志美を、柚木衆三論や旭川大学の河野本道の解雇の件で厳しく糾弾していたのを昨年発見し、今の詩誌ではあまり見られない文学者同士の命がけの議論があったことに驚き、そのような決闘の舞台となる言語空間としての文学誌の在り方について深く考えさせられました。今SNSなどで交わされる議論などとは性質はどう違うのでしょうか。闘いは続き、『NO JAIL CAN CONFINE YOUR POEM 詩の檻はない』の第二版とソマイア・ラミシュさんの詩集の発行を11月3日に予定し、鋭意準備中でございます。今年の秋はイベントが目白押しです。どこかでお会いできましたら幸いです。本号の発行にも皆様からの多大なるご協力を賜り、心より感謝申し上げます。(柴田望)