■吉田義昭さんの詩集『海と重力』(思潮社)、詩の言葉が伝える国境の歴史は教科書とは違う伝え方となり、風景に込められた先人の息吹と星の巡りを直感させる。「宿命の海」で明かされる「誰かのために生まれた運命」の問いが、死者たちに生かされている証を、引揚げの海と遠い時代を超えて呼び戻す。
■吉田義昭さんの詩集『海と重力』(思潮社)、詩の言葉が伝える国境の歴史は教科書とは違う伝え方となり、風景に込められた先人の息吹と星の巡りを直感させる。「宿命の海」で明かされる「誰かのために生まれた運命」の問いが、死者たちに生かされている証を、引揚げの海と遠い時代を超えて呼び戻す。