詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■ニカラグア、サン・カルロスの詩人、ウィリアム・タレノ・メヒア氏の詩 「夢を追って行こう」・「時々、道が見つからない」

ニカラグア、サン・カルロスの詩人、ウィリアム・タレノ・メヒア氏の詩を紹介させて戴きます。
「夢を追って行こう」・「時々、道が見つからない」
本日、この二篇をお送り頂きました。ありがとうございます。

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「夢を追って行こう」

   ウィリアム・タレノ・メヒア

夢を追って行こう、
ユートピアの道、
鏡の啓示、
自分に忠実なウォーカー
階段を渡る
橋のない空洞、
燃える砂、
赤い泥
雨が降って、
風が吹く、
荒れた海
夢を追って行こう、
壁を壊してやる
内なる境界
妨害したい
私のやり方
毒を滅ぼす
言葉の拳
侵略者、沈黙
無慈悲だから、
私は沈黙を課す
求めるとき。
座ったり渡ったりしないで
腕、
鏡に自分の姿が見える
あなたは不思議に思う
なぜ座っていたのか
サヨナラ?
私がドアを開け、
道を行く
ひまわりの黄色、
ケシの川を渡って
困難な日に探す
助けの手、抱擁
兄弟のことを伝える
祝福、パン、コート
私の夢。
武器の街で
開いて詩を読む
コーナー。
人間に押しつけられた限界なんて存在しない。
ドアを開けてみよう
宇宙の!

ニカラグア リオ・サン・フアン県 サン・カルロス市
2025年1月21日

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「時々、道が見つからない」

   ウィリアム・タレノ・メヒア
  
時々道が見つからない
夜のように暗い日、
夜はまだ夜
月も星も
深さでちらつく
宇宙の魂
駅であなたを探せばいいのに
世界の、しかしそれは枯れてしまう
あなたの中で芽吹くバラ
手。
都市は巨大
電車の中のゲームは変わり
レールの上を歩いているよう
裸足でどっちが針かわかる
正しい。
時々道が見つからない
私は腫瘍に頼る
精神的に自分を新しくするために
タイムトラベルして、
眠っている街、あなたの中で目覚め
黄色い屋根の夜明け、
伝説の鳥の歌と
ブルース。
時々道が見つからない
腕を広げ、私の元へ
来てください...あなたのやり方で
ラップ。
泊まる場所
求めている

ニカラグア リオ・サン・フアン県 サン・カルロス市
2025年1月19日

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William Taleno Mejía
詩人 ウィリアム・タレノ・メヒア

1961年7月21日生。ニカラグアのチョンタレス県フイガルパ市が出生地です。
ドイツ、旧チェコスロバキア、スペイン、韓国、コロンビア共和国ポーランドなど、様々な国の権威ある雑誌に多くの作品が掲載され、
国際的に読まれている詩人です。ラジオ番組でも多国語で詩を朗読しています。

今朝、Facebookでご縁がつながり、なんと日本語で詩を送ってくれました。とても興味深い詩歴をお持ちのようです。
スペイン語からAI翻訳での会話でたくさんの情報を戴いており、お話を伺っている最中です。詩の原文を戴いたり、勉強させて戴きつつ、ウィリアムさんの物語を「フラジャイル」次号にて紹介させて戴けましたら幸いです。

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