2025年はリニューアル・リセットした詩誌「指名手配」(文化企画アオサギ)に真剣に取り組ませて戴いた1年でした。佐相憲一さんによって招集された精鋭メンバーによる充実の11号、12号。私は同人として詩誌評と自由詩、特集に参加。皆様の作品、そして佐相さんの編集者としての仕事から多くのことを学ばせて戴きました。
「指名手配」12号に書いた詩「空間(九月)」は、9月13日に札幌の赤れんが庁舎ガーデンで開催された、張文經さんと故永しほるさんによる企画ワークショップで書いたものです。偶然の詩の種を詩へ育てるための様々なヒントをもらい、詩人たちの創作の現場にも立ち会えた稀有な学びの機会でした。
特集〈原風景のある場所〉には、満洲時代の安部公房について詩とエッセイを書かせて戴きました。今年は道立文学館で「安部公房展―21世紀文学の基軸」開催。関連イベントとして8月に『無名詩集』の朗読と音楽の会を行い、晩年の高野斗志美先生が「北方文芸」に書いた壮絶な『無名詩集』論を紹介。
詩誌評には「アンブロシア」60号の深町秋乃作品、「Unedited」13号の郡宏暢作品、「Rurikarakusa」28号の草野理恵子作品、「蒐」20号の渡会やよひ作品、「リヴィエール」202号の永井ますみ作品、5誌5作品について、詩人のまなざしの向く先に注目しつつ、紹介させて戴きました。
同人全員が、一つの詩を投稿するだけではなく、詩集評やエッセイなど複数の原稿を担当し、編集者が書き手の可能性を開いていく。書き手の考え方や顔が見えてくるような、実験的で新しい「指名手配」の詩誌づくりから多くを学ばせて戴きました。出たばかりの12号が大反響。新年も宜しくお願い致します。





