「水玉問答」108号(発行/編集 支倉隆子氏)のゲスト佐藤裕子さんの「プレパラート」、「瞬きは凝視へ落ち過日は何度でも進み戻り純度が冴え鈍り/消え去る時が永らえる為には展翅の半ばで変幻する述懐」と詩が語るとき、これと同じ「瞬き」や「消え去る時」や「述懐」を表せる文は他にない。《通常のロジック》ではついていけないような飛躍や連結に満ちていると感じるかもしれない。しかし世界そのものは人が作った《通常のロジック》のようには存在していない。詩人が世界を詩的に捉え直すとき、読者は詩を信じることができる。微細な化学反応が無限に生じる荘厳さのリアルタイムな観察。
