「ミて」174号(ミて・プレス)、ご恵贈賜り心より感謝申し上げます。新井高子さんの「十歳」、「両手バ舞ァして、人さし指で、ほうッと、念力こめで、じゃんじゃらじゃんじゃら、唱ィ言がはじまりました。」、標準語の檻から解き放たれた音とイメージの豊饒な輝き、呪文性が語の表情を無限に帯びる。
昨年革命で独裁政権が打倒されたバングラディシュの詩人ムハンマド・ファリッド・ハサン氏の詩(「顔、その他一篇」)が新井高子さんの訳で掲載。詩「ウソつき募集中」によると、言葉に私利私欲がなく、野雁のように喚く「生まれながらのウソつき」は優遇される。真実を書くためにフィクションはあるのか。
