6月7日、東京都杉並区の谷川邸で開催の『俊太郎さんと。』朗読会を観覧。古川奈央さんのご挨拶、桑原滝弥さんの朗読からスタート。寄稿詩人13名の朗読を拝聴。詩誌「フラジャイル」の詩人5名とここで再会。特別な空間で特別な詩の言葉の時間に浸る喜びの共感。貴重な機会を戴き心より申し上げます。
文月悠光さんの「記憶への誘い」、温かな気配を確かに伝える素晴らしい朗読で、眠っていた品々も目覚めて耳を傾けていたかもしれない。滑る筆の動き、記憶の象徴たちを収める光と影の揺らぐ時空をひとつの器と詩が名づける。
白い紙に詩行を置く、または浮かばせるように、空間に微かに震える声を置く、三角みづ紀さんの詩「ライト」の朗読。30年間、たくさんの作品が書かれた部屋で、「幾度となく/物語を生んだひと。」の影ではなく「染まらない」光の輪郭。世界を彩る言葉の行間や余白は明るさであったと気づく。
アーサー・ビナードさんが子どもたちに大人気の詩「がっこう」を朗読。詩集『すき』に入っていると思っていたが入っていなかった…吉田圭佑さんが会場に持参していた詩集『はだか』に入っていた!という何かの徴のようなシンクロニシティが発生。
14人の詩人の皆さんの素晴らしい朗読、詩が顕れる瞬間の驚き、会場での皆さんとの会話、新しい出会いと再会、記憶がまた何かの機会に光のように訪れて混ざったり明るさを帯びていくと思います。貴重な経験をさせて戴き、今日以降、また時間を置いて詩集『俊太郎さんと。』を再読するのが楽しみです。



