詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■10月14日(土)14時より、まちなかぶんか小屋にて小熊秀雄賞市民実行委員会三年ぶりの朗読会「秋の詩(うた)2023講演と朗読~おしゃべりな★焼かれた魚たち」、おかげ様にて会場満席の盛況・盛会にて終演致しました。

■10月14日(土)14時より、まちなかぶんか小屋にて小熊秀雄賞市民実行委員会三年ぶりの朗読会「秋の詩(うた)2023講演と朗読~おしゃべりな★焼かれた魚たち」、おかげ様にて会場満席の盛況・盛会にて終演致しました。会場へ足をお運び戴いた皆様、ご出演戴いたゲストの皆様、誠にありがとうございました。イベントを実現するために実行委員会一同力を合わせて取り組みました。心より感謝申し上げます。
 第Ⅰ部、日野あかねさんの講演「私が小熊秀雄にハマった理由(わけ)」、漫画家・日野あかねさんがどのような道を歩んで小熊秀雄に出会い、小熊の時代の文学をどのように解釈し、その扉を開いたか、興味深いお話を拝聴しつつ、日野さんの漫画の世界に浸りました。詩人・小池栄寿の「なりきり」朗読も。特別ゲスト、那須敦志さんのトークと星野由美子さん(劇団「河」主宰)の小熊秀雄作品朗読動画上映。
 第Ⅱ部、小熊秀雄賞市民実行委員会運営委員による「なりきり」朗読会。歌人斉藤史の短歌を斉藤知子さんが、詩人・今野大力の詩「一疋の昆虫」を木暮純さんが、詩人・鈴木政輝の詩「裏町の鬼才たち」「一マルキストの死」を柴田がなりきり朗読。特別ゲスト、ラヴァスト奏者のSAYOさんの演奏と着替えを済ませた小熊秀雄役の木暮純さんが「人魚」を朗読セッション(柴田がオーシャンドラムで波の音担当)。最後にSAYOさんの12月8日発売予定のサードアルバムより『生きる』(組曲『遡上』より)の演奏。
 バラエティ豊かな密度の深い文化の時間となりました。氏家正実運営委員長、東郷明子副会長よりご挨拶のお言葉を戴きました。会場準備から片付けまで皆様にご協力を戴き、心より感謝申し上げます。柴田は一週間くらい着物を着て貝の口に帯を締める練習を独学でやりましたが、左右反対に着ており(笑)、本番前に東郷副会長にお教え戴き直しました。死者の世界と繋がる…小熊秀雄の時代の「円筒帽」の詩人たち、星野由美子さん(前回の朗読会で、もっと全身で読んでいいの!と柴田はお叱りご指導を賜ました)、富田正一さん、佐藤比左良さんたちに聴いて戴けますことを祈りつつ、本朗読会の開催に関わらせて戴きました。客席に道内各地からのご来場、三年ぶりの朗読会に嬉しい再会や、各マスコミの皆様による取材、才能ある若い世代の詩人の方々のご観覧もあり、那須敦志さんが劇団「河」のご活動紹介のときに仰った「小熊波」が世代を超えて続いていくことを感じました。後日、動画を編集させて戴きます。心より感謝申し上げます。
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大都会の裏街では、
夜となく昼となく無名の天才達が、
営々とその目指す計画を実践している。
貧しさ、嘲笑、不遇にも屈せずに、
黙々と不断の努力を持続している。
かれらは酔い叫び罵り楽しんでいる既成勢力のその陰で
理論を練り作品を磨き作図(プラン)に熱中しているのである。

ー鈴木政輝「裏町の鬼才達」

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