詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川で戦後72年続いた詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

詩誌「フラジャイル」 第27号(「青芽」創刊80周年記念号 )

詩誌「フラジャイル」 第27号
(詩誌「青芽」創刊80周年記念号 )
2026年11月1日発行

youtube.com

・「第1回 声つむぎ〈詩作〉コンテスト」の受賞作品・講評を掲載!

・『詩誌「青芽」一九四六年(昭和二一年)七月創刊』。この一行が毎号の詩誌「青芽」の背表紙にありました。終刊576号の背表紙にも刻まれています。すると今年は「青芽」創刊80年。後継誌「フラジャイル」は今回の27号と次号28号に、小さな特集として「青芽」でご活躍された先輩詩人の詩と文を掲載します。

詩誌「フラジャイル」第27号

【詩のゲスト】
小笠原鳥類 
細田傳造
園イオ 
紗智

【レポート】 
KOTOBA Slam Japan 2026 北海道大会

【第1回 声つむぎ〈詩作〉コンテスト】
受賞作品・受賞者コメント・講評・表彰式レポート
・最優秀作品賞 【日本語詩部門】
 中筋智絵「わたしの獣」
・最優秀作品賞 【韓国語詩部門】
 반석 磐石「새벽빛 夜明けの光」
・優秀作品賞 灰島りんこ「零度の水」
・佳作賞 八巻孝之「あなたまで、水」
・佳作賞 衣里「凜冽たる夜」
・佳作賞 津川エリコ「陽子」

【「青芽」創刊80周年】
文梨政幸 
木暮純(沓澤章俊)
橘ゆり 
柴田望

【海外詩】
グラシエラ・アラオス
「(神に子をひとり求めると、) 」
訳/岡和田晃 協力/エステファニア・カンピテリ

【漫画】
日野あかね
「『詩』が二人をわかつまで」 

【小説】
谷口紗代
「『零座』№14寄稿 『ラブレター』のその後から、つづき。」

【戯曲】
那須敦志
「舞台劇版 白きうさぎ雪の山から出でて来て
~歌人・齋藤史と旭川とその時代~」 

【詩】
吉田圭佑 吉成秀夫 丁章 林高辞
木内ゆか 鷲谷みどり 金井裕美子
川嶋侑希 中村郁恵 松岡真弓
福田知子 フォレッシェル 
曰槻夏太郎 高細玄一 
福士文浩a.k.a.ぶんじ 佐波ルイ 
古森もの 森耕 清水俊司 菅原未榮 
二宮トキ 中筋智絵 椿美砂子 
若宮明彦 澄川智史 星まゆみ 
冬木美智子 山内真名 小篠真琴 
二宮清隆 稲垣克彦 前田章吾
SAYO 柴田望

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楽天ブックス
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❄第12回(2026年度)北の聲アート賞贈呈式 2026年10月10日(土)、豊平館にて、盛大な「第12回贈呈式」を無事執り行うことができました。

❄第12回(2026年度)北の聲アート賞贈呈式
2026年10月10日(土)、豊平館にて、盛大な「第12回贈呈式」を無事執り行うことができました。

◆「サッポロ・アートラボ」(通称「SALA」)は、道民が自由に集うことができる「文化のアゴラ(広場)」を築くべく、「文化を読み、人と出会い、現代(いま)を知る」を基本理念にして、2010年4月から文化塾「サッポロ・アートラボ」を開講しております。加えて2012年より、全道各地で芸術文化の種を蒔いているアーティスト、団体(組織)を支援することを目指して、ジャンルを横断する「北の聲アート賞」を贈呈しております。「北の聲」は、北の大地において様々な分野で優れた創造的な文化・地域活動をしている「民(たみ)の聲」を象徴し、それを多くの道民に広めていくことを願った名称です。芸術文化を愛し、育てていきたいと願う民間企業、団体(組織)、個人の賛助・支援により運営しております。
 8月15日に開催された選考会議で、2026年度第12回「北の聲アート賞」は次の様に決定致しました。なお本年度の賞の選考は、「北の聲アート賞選考委員会」(委員長:八木幸三、事務局長:柴橋伴夫、委員:吉崎元章、山本謙一、須田廣充、柴田望)が行っております。

☆第12回「北の聲アート賞」

ライラック賞(美術)
 清水宏晃様(美術・彫刻家)

ハルニレ賞(音楽)
 浅沼恵輔様(音楽・ピアニスト)

アウラ賞(建築)
 照井康穂様(建築家)

ミネルヴァ賞(文学)
 澤田展人様(小説家・編集者)

書の美賞(書道)
 三上禮子様(書家) 
 
***
■ライラック賞(美術)
清水宏晃(しみずひろあき 美術・彫刻家)

〈講評〉 
清水宏晃は、雪像美術を制作する造形作家、及び無垢材を用いた木の造形や家具をつくる木工家という両側面で活動を続けている。雪を素材に立体造形作品を制作する「雪像彫刻」は、短期間しか存在できない代わりに、純白でスケールの大きな表現が安価で容易にできるという特性をもっている。清水は、国内外の大会に参加して受賞を重ねるとともに、自らが代表となり、多くの作家を集めた展覧会を長年にわたり、本郷新記念札幌彫刻美術館前庭で行ってきた。また、2023年からは、さっぽろ雪まつり大通会場でも制作し、多くの人々に、人気のキャラクターや有名建築を模した雪像とは異なる雪の造形美の魅力を伝えている。こうした活動は、北海道の気候を活かした雪国ならではのアート表現を牽引するものであり、それを地道に続けてきたことを高く評価するとともに、今後の活躍も大いに期待する次第である。また、木工家としての仕事では、木のもつ質感や肌合いを活かした椅子や器を作る一方で、高い技術力を活かし、ダイナミックかつ繊細な木の立体造形も手掛け、個展会場にインスタレーション的な展開を見せるほか、ハルカヤマ藝術要塞をはじめとした美術展にも参加するなど、工芸と美術を横断した活動を行っている。近年は白樺の丸太を表皮を残したまま彫り込んで制作した熊の造形を道内のホテルに設置するなど、北海道の風土と向き合った制作を展開している点にも注目したい。 
文責:吉崎元章

■ハルニレ賞(音楽)
浅沼恵輔(あさぬまけいすけ 音楽・ピアニスト)

〈講評〉
アメリカ留学から帰国後、精力的に演奏活動を行っており、ソロリサイタルでは毎回様々なプログラムに取り組んでいる。2025年3月に開催されたソロリサイタルでは、シューマンの幻想曲を中心とした知的なプログラムを構成し、重厚な演奏を聴かせた。またソロリサイタルの他にも「浅沼恵輔コンサートシリーズ」と題し、様々な楽器奏者と多彩なプログラミングによるコンサートを企画、実施している。近年ではソプラノ歌手とのリートコンサートに取り組み、アンサンブルピアニストとしてもますます活動の幅を広げている。2016年12月に開催した「浅沼恵輔ピアノリサイタル」が札幌市民芸術祭奨励賞を受賞している他、自主企画コンサートが度々道銀文化財団芸術文化助成事業に採択されている。また開催したリサイタルやコンサートは度々新聞や音楽誌の批評でとりあげられ、高い評価を得ている。令和8年度札幌市民芸術祭新人音楽会ピアノ部門の審査員を務めている。札幌市内、及び近郊の教育機関での音楽教育活動にも関わりが深く、今後の北海道の音楽文化に欠かせない存在になっていくことが期待される。 
文責:八木幸三

■アウラ賞(建築)
照井康穂(てるいやすお 建築家)

〈講評〉
建築設計分野、歴史的芸術文化建築、そして北方建築環境デザインにおいて、建築の歴史と循環の両面から建築文化を牽引し、北海道の建築芸術文化に貢献している貴重な建築家の一人である。上述の著書が示す通り、建築工学、歴史、環境、そしてデザインにわたり、ホリスティックな視野を持った独創的で興味深い建築作品を全国に展開している。常に北海道を拠点とし、地域の気候風土とそこに関わる人々に向き合い続ける建築家である。日本建築家協会北海道支部の役員を務めるなど建築設計界でも活躍しており、三十数年にわたる長年の活動に対し、ここにアウラ賞を授与する。特に、歴史的視点と温熱環境という「目に見えない体感デザイン」の追求を含めた、建築設計分野における功績を讃えたい。 
文責:山本謙一

■ミネルヴァ賞(文学)
澤田展人(さわだのぶひと 小説家・編集者)

〈講評〉
180年前、カール・マルクスは資本主義のもとで人間が自分自身の労働や生産物から切り離され支配される「疎外」の構造を語った。労働とその成果によって人間の類的本質である創造性が奪われ、競争による分断や他者からの「疎外」が生じる。
「この世界には、排除される個体が必ず存在する」「生きがいとか生きる喜びといった美しいことばは、マジョリティがつくりあげ流布させたもので、排除される側を無視してできている」(『ンブフルの丘』)
「疎外」を当然の成立要素とする社会の構造に溶けこみ、システムの一部に成り果てた私たちが、そのように生きさせられることを拒絶し、拒絶せざるをえない理由に出会うとき、こう考えることはできるだろうか、「問題があるのは社会のほうではないか」と。
小説の舞台となる北の都市や過疎地に響く、過酷な生き方を強いられた登場人物たちの声の俤。読者の魂の奥底に刻まれていたはずの熱い感触が沸々と湧き上がってくる。
個人文芸誌『逍遥通信』を2016年8月5日に創刊。札幌南高の同級生だったジャーナリストの外岡秀俊氏、小説家の久間十義氏の作品を掲載して話題となった。一人で編集し、年1回刊行。「現代に生きることの痛み、苦しみと格闘する作品を載せ、読者とともに考えたい」という意図から自由な寄稿を呼びかける。2025年7月発行の第10号には函館出身のミステリー作家高城高氏や思想家花崎皋平氏など34人の作品を収録。
「この国では毎日歴史が書き換えられている」(『人生の成就』)
看過ごされている、置き去りにしてはならないものを照射する、読者の心を揺さぶる創作活動。多彩な書き手とともに思索と表現の場を創造する文芸誌『逍遥通信』の編集・発行。困難な時代によりよき生のあり方を希求する文学活動に心からの感謝をこめて、北の聲アート賞を送りたい。(…「贈りたい」とここに書くべきところ、何だかおこがましいように感じてしまい、少し遠いところから感謝の念をお届けする「送」のほうで、僭越ながら「送りたい」と書かせていただきました。本賞をお受けくださいました澤田展人様へ心よりお祝いと感謝を申し上げます。) 
文責:柴田望

■書の美賞(書道)
三上禮子(みかみれいこ 書家)

〈講評〉
三上禮子は、学生時代より加納守拙の書の姿勢にいたく感銘を受け、月寒にあった加納先生宅に入り浸り「童書(こどもの書)」について、また「書を書く」ということについて深く教えを受ける。その教えの実践が1986年に出版した「子供の書」に結実している。見守ることをその中心に据え、子供の発達段階に即した指導を見事に記録として残し、新井狼子・赤石蘭邦らに激賞された。その精神は「墨遊」に生かされるが、広く認知されたとは言い難く、誠に残念である。禮子氏はすぐれた教育者でもあるが、芸術家としての書制作にも独自の世界を切り開いている。その源には、彼女の父が「華道」の指導者だったことや、西洋美学への接近、また東洋的な見方(鈴木大拙)を大切にしてきたことの顕れであろう。彼女の表現には「禅」的なものや、シュールレアリズムに影響されたと思えるものが多い。長年、札幌・小樽・千歳など各地において「△展」やら「四人展」で兄妹や夫婦による書道を続けてきた。このような企画は全国的にみても稀なのではないだろうか。その作品の質の高さにおいては、目を見張るものがある。私も長年見てきたが、はじめのうちは夫である雅倫さんに引っ張られたり、線の強さに甘さの残る傾向があったが、後年は「花下草上」「圓転」「玄妙」「野趣」「風塵」など好んで書く素材であるが、彼女独自の底深く、また一方では軽(かろ)みのある表現も獲得してきて「墨象」と言われるこの分野では、他の追随を許さない存在である。また女流書家集団展の事務局を長年務めたり、佐藤庫之介の評論集『書の宙』編集に携わったり、「墨遊」の編集に力を発揮したり、年齢を感じさせない活躍ぶりであり、その功績を大いに讃えたい。 
文責:須田廣充

***

■2026年度第12回「北の聲アート賞」贈呈式
 10月10日(土) 豊平館 18:00~

開会の言葉 司会・熊谷敬子(「サッポロ・アートラボ」)

挨拶 文化塾「サッポロ・アートラボ」代表 柴橋伴夫

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第12回「北の聲アート賞」審査選考委員の紹介  
 八木幸三 吉崎元章 山本謙一 須田廣充 柴田望
 審査選考委員長 八木幸三から

北の聲アート賞贈呈式(賞状・贈呈金の贈呈)

 ☆ライラック賞(美術)
 清水宏晃様(美術・彫刻家)

 ☆ハルニレ賞(音楽)
 浅沼恵輔様(音楽・ピアニスト)

 ☆アウラ賞(建築)
 照井康穂様(建築家)

 ☆ミネルヴァ賞(文学)
 澤田展人様(小説家・編集者)

 ☆書の美賞(書道)
 三上禮子様(書家)

お祝いの言葉
 飯塚哉子様(学校法人美専学園北海道芸術デザイン専門学校)
 和田由美様(株式会社亜璃西社代表・エッセイスト)

受賞者の方々から一言
 清水宏晃様 浅沼恵輔様 照井康穂様 澤田展人様 三上禮子様

ピアノ演奏
 浅沼恵輔様
 ロベルト・シューマン作曲「トロイメライ」 
 フランツ・リスト作曲「愛の夢 第3番」

閉めのご挨拶 柴田望

閉会の言葉

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詩人・鷲谷みどりさん(「雨彦」編集人・詩誌「フラジャイル」同人)の第1詩集『紙の魚』(「雨彦」の会)、第2詩集『標本づくり』(土曜美術社出版販売・第14回日本詩歌句協会賞詩部門大賞・第55回北海道詩人協会賞)に続く待望の第3詩集、『流線型の彼女』(土曜美術社出版販売)。

詩人・鷲谷みどりさん(「雨彦」編集人・詩誌「フラジャイル」同人)の第1詩集『紙の魚』(「雨彦」の会)、第2詩集『標本づくり』(土曜美術社出版販売・第14回日本詩歌句協会賞詩部門大賞・第55回北海道詩人協会賞)に続く待望の第3詩集、『流線型の彼女』(土曜美術社出版販売)。ご出版、おめでとうございます!!

言葉が水へ変わっていく、日常の空気に海が滲んで水棲の命の光を帯びていく。何度読んでも、どこから読んでも新鮮で不思議な変形譚に誘われる、鷲谷みどりさんの詩法に浸れるとても美しい詩集です。

彡(さんづくり)の「形」の美しい線が鋳「型」の土へ流されていく、その変容の動きが掌に残るので、水の中を瞬くようなこの揺らぎも計算された作品のようです。
詩誌「フラジャイル」掲載作も多数収録✨

 あの魚の同心円の驚愕を 自分のものにして
 自分こそが
 生まれ落ちるというその不意の仕打ちに
 だれよりも身をふるわせて生きてきたのだと
 開かれた口のまま
 私に呼びかける恰好で
 乾いていこうとする娘に
 私は善意のふりをして大きな水槽を用意する
 ―鷲谷みどり「乾く魚」

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【お知らせ】第12回「北の聲アート賞」贈呈式が2026年10月10日(土)午後18時00分より、豊平館(札幌市中央区中島公園1-20)にて開催されます。

【お知らせ】第12回「北の聲アート賞」贈呈式が2026年10月10日(土)午後18時00分より、豊平館(札幌市中央区中島公園1-20)にて盛大に開催されます。
当日は、受賞者の皆様からのお言葉やご来賓の方々のスピーチをはじめ、ピアニスト・浅沼恵輔さんによるピアノ演奏などを予定しております。

☆第12回「北の聲アート賞」

・ライラック賞(美術)
清水宏晃(しみずひろあき 美術・彫刻家)

・ハルニレ賞(音楽)
浅沼恵輔(あさぬまけいすけ 音楽・ピアニスト)

・アウラ賞(建築)
照井康穂(てるいやすお 建築家)

・書の美賞(書道)
三上禮子(みかみれいこ 書家)

・ミネルヴァ賞(文学)
澤田展人(さわだのぶひと 小説家・編集者)

↓昨年の贈呈式の様子はこちらからご覧戴けます。
https://fragile-seiga.hatenablog.com/entry/2025/10/19/204836

↓【北海道新聞】「北の聲アート賞」に5人 10月10日に札幌で贈呈式
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/1372792/
****
2026年度第12回「北の聲アート賞」 
審査結果のご通知と贈呈式のご案内

謹啓 北国も寒暖の差が激しくなり、紅葉の季節に近づいておりますが、貴社、貴殿におかれましては、ますますご清栄の事とご推察申し上げます。さて8月15(土)に開催された選考会議で、2026年度第12回「北の聲アート賞」は次の様に決定致しましたのでご連絡させていただきます。
本年度の賞選考は、「北の聲アート賞選考委員会」(委員長: 八木幸三、事務局長:柴橋伴夫 委員:吉崎元章 山本謙一 須田廣充 柴田望)が行っております。
今年も貴社、貴殿のあたたかい賛助により各賞を贈呈する運びとなりましたこと心より感謝申し上げます。

・ライラック賞(美術)
清水宏晃(しみずひろあき 美術・彫刻家)

・ハルニレ賞(音楽)
浅沼恵輔(あさぬまけいすけ 音楽・ピアニスト)

・アウラ賞(建築)
照井康穂(てるいやすお 建築家)

・書の美賞(書道)
三上禮子(みかみれいこ 書家)

・ミネルヴァ賞(文学)
澤田展人(さわだのぶひと 小説家・編集者)

つきましては第12回贈呈式を2026年10月10日(土)午後18時00分より豊平館(札幌市中央区中島公園1-20)で行う運びとなりました。
ご多用の中とは存じますが、贈呈式への参加をお願い申し上げます。 謹言 

2026年初秋
「サッポロ・アートラボ」代表 柴橋伴夫

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片山ふく子さんの詩集『消え去る前の』(モノクローム・プロジェクト)

片山ふく子さんの詩集『消え去る前の』(モノクローム・プロジェクト)を拝読させて戴きました。ご恵贈賜り心より感謝申し上げます。

大切な人との時間が詩の言葉の中で生きている、大切な詩集でした。
「手品師」が登場する「スカボローフェア」という詩がせつなく心に残りました。

「この町では、手品師が神を語っている」
「病気が治ると見せかけて/集まった人を喜ばせるから/手品師の魔術で 病気は治ったりしない/心が石になるだけ」

ルー・リードの「マジシャン」という作品を想起しました。

Magician take my spirit
inside I'm young and vital
Inside I'm alive please take me away
So many things to do - it's too early
For my life to be ending
For this body to simply rot away

―Lou Reed 'Magician’ Album:Magic And Loss(1992)

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「ア・テンポ」69号(「ア・テンポ」の会・2029年4月)

「ア・テンポ」69号(「ア・テンポ」の会・2029年4月)

山本真弓さんの「侘助」は小さく一重の控えめな花を咲かせる、古くから愛されてきたツバキの品種(ワビスケツバキ)。

「おまえの飾らない素直さが
悔恨と意地で
頑なな心のまま
失った虚しい日々に
光を与えてくれる」

「失った虚しい日々」があったことを、花の姿勢が詩に語らせる。

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詩のネバーランド「SHY」9号

詩のネバーランド「SHY」9号を拝受致しました。心より感謝申し上げます。

原利代子さん、山中真知子さん、下川敬明さんの詩篇、オクタビオ・パスのソネット、原利代子さんのエッセイ「高山異聞」、
山中真知子さんの評論「詩的ミュージアム(31)表現の源流へ」には1970年代に瀧口修造に遭遇し道をたずねたときのエピソードが!

下川敬明さんの評論「水晶の迷宮(4)―萩原貢を読むⅢ」は、詩集『悪い夏』論後編。
「少年」の詩、萩原貢さんの「創作の根っこにあった精神」について。
「それは、棄てられたもの・寄る辺なきもの・無力なものたちによる、世間(日の当たる場所で気楽に、あるいは傲慢に暮らす俗物たち)への「声にならない声」だったと思う。」

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