詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■「コールサック」96号(2018年12月号)の書評に、「フラジャイル」同人、小篠真琴さんの第一詩集『生まれた子猫を飼いならす』が佐相憲一さんの書評にて大きく紹介されております。誠に、ありがとうございます。

■「コールサック」96号(2018年12月号)の書評に、「フラジャイル」同人、小篠真琴さんの第一詩集『生まれた子猫を飼いならす』が佐相憲一さんの書評にて大きく紹介されております。誠に、ありがとうございます。
*

 「メルヘンのようなやさしいタッチのポエムと硬質な現代詩考察の、わざとアンバランスを装ったかのような融合を見せて、それがこの詩人の詩世界の特長となっている。子猫と共に世界の風を感じる、というシンプルな読み方もできるし、かなりもうヤバくなっている人間文明の矛盾の根本をおのれの内部に取り込んで、小さな命の側から原点を探っているとも読める。」まさに!小篠作品の魅力を見事に照射して戴き、その手法の達成、たどたどしい一歩を踏み出したことへの応援を賜り、眦熱く、感謝の限りであります。
*

 我々「フラジャイル」同世代同人、まだまだ足りないところもあるかと思います、このように大変有難い先輩詩人の皆様の貴重な御指導や励ましの御言葉を戴き、どんどん成長していかなければなりません、ですが、決して安直な完成に落ち着くのではなく、形式の達成を目指すのでもなく、未熟である状態のときをいつまでも失うことのない成熟に向かっていきたいね、と話しております(せっかちに薔薇を求めて安くあがるな。…岡田隆彦)。 佐相憲一さんの書評のタイトル《フレッシュ、いつまでもフレッシュでいたい》を胸に☆ 小篠さんの感性が応援されたことが何よりも嬉しく、北海道は暴風雪に覆われておりますが、函館西波止場で小篠さんと会った暑い日のことを思い出しながら、胸熱く、心より感謝申し上げます。
*
 
 「ほっといたら私たちの生活、みんな完成させて、完成品でとりまかれてるじゃない。それを壊す、っていうんじゃなくて、違う方向へ違う方向へ、こう、ずらすでもないんだなあ、……。達成させないほうへ持っていく。覚えといてくださいね。短歌や俳句や小説なんかと違って、現代詩っていうのは、もうボロクソに言われながらもやってきたっていうのは、その、未完成の状態、未達成のような状態、その可能性に向けての努力してるんだ。で、それが物凄くいま必要になってきていると思う、……」 (~吉増剛造、《詩》、《語り》、《朗唱》の夕べ ~より。2018.7/8北海道北見市にて)

f:id:loureeds:20181213215607j:plain

f:id:loureeds:20181213215623j:plain

f:id:loureeds:20181213215723j:plain

f:id:loureeds:20181213215848j:plain

f:id:loureeds:20181213215908j:plain