詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

旭川青春グラフィティ「ザ・ゴールデンエイジ」予告編☆プレ公演(主催:旭川歴史市民劇実行委員会 共催:公益財団法人 北海道文化財団)

■本日2月16日(日)、14時より、旭川文化会館小ホールにて、旭川青春グラフィティ「ザ・ゴールデンエイジ」予告編☆プレ公演(主催:旭川歴史市民劇実行委員会 共催:公益財団法人 北海道文化財団)を鑑賞させて戴きました。
 詩人・小熊秀雄、画家・高橋北修、歌人斉藤史、社会活動家・佐野文子、カフェーヤマニの速田弘、神田館の大将・佐藤市太郎といった、大正12年から昭和3年ごろまでの旭川の輝かしい時代について、映像とともに(1月25日の那須敦志さんによる講演「小熊秀雄と「ゴールデンエイジ」をしゃべり捲くる」を思い出しながら)、キャラクター一人一人の魅力に満ちた芝居、役者さんたちとあまり似ていない本物のお写真投影や、紹介のない「フィクション」の登場人物のくだりで笑いを誘うが、本当は当時の名もなき人たちの圧倒的なパワーや、演技によって醸成された時代の空気そのものが主役なのかもしれない。いま私たちが生きている街で起きていたことを再現する人たち、それを観に訪れるこの街の人たちによる、神話的空間の構築。
 午前中に小熊秀雄についての小さくも貴重な集まりに参加し、その名のもとに、詩集に囲まれ、幾つかの現代の詩について語らい、何篇かの朗読を行いました大切な日の午後に、この劇を拝見する機会を戴き、小熊秀雄の詩(「無題」「青年の美しさ」)の詩句の魂の波動を体感できましたこと、深き喜びであります。ステージの上や裏はもちろん、満員の客席も詩や文化を愛する人たちの笑顔に満ちておりました。8月の本公演も楽しみに、北の詩都の伝説の継承に取り組まれ奇跡を起こされた皆様のご活躍に、旭川市民の一人として心より感謝申し上げます。

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