■本日4月14日(火)の北海道新聞朝刊〈17面地域の話題旭川〉にて、
ついに完成された「叙事詩鷹栖」のことが大きく紹介されています。2019年8月25日(日)、鷹栖町図書室と同じ建物内の鷹栖地区住民センターホールにて行われた【叙事詩鷹栖・プロジェクト】の見事な成果。この日私も参加させて戴きました。ワークショップ参加者は39名、とても広い会場で、もっと人数が居たように思っていました。山田亮太さんによって壮大な詩に編まれる言葉をカードに書いた一人の証言として申し上げますと、この過程は、単に参加者が鷹栖町のことを書いて提出したものではなく、3~5人一組のグループワークで、各テーマごとに一人が発言し、その内容を聴くメンバーがカードに書く、というものです。話の中でとくに印象に残った言葉を聴き手が残す。聴く側に響いた言葉だけをカードに刻む。詩行に脈打つのは響き合う波動の集合体。鷹栖について知っていること、学んだこと、ここで育って、肌で感じてきたこと、膨大な人々の声、家族の歴史、膨大な記憶を持つ一人によって、膨大な別の記憶を持つ一人一人へ語られ、その記憶同士が結び合い、化学反応を眩しく起こす。大切な人々の時代の記録を、原野の歴史を、ゲイリー・バートンの演奏の憶い出を、高野斗志美先生のこと、「鷹栖の外で鷹栖で一緒に過ごした人たちと会うとそこが鷹栖になる」(そうか!「さっぽろ鷹栖会」のことを、もっと語ればよかった…そんな反省を参加者はそれぞれ秘めて)、ここにしか収められることのない永遠に生き続ける言葉を、本当にありがとうございます。
■「叙事詩鷹栖」
2020年3月20日発行
著者 山田亮太
編集・デザイン 河野聡子
制作 TOLTA
発行 鷹栖町図書館
〒070-1211 北海道上川郡鷹栖町北一条三丁目二番五号