有生於無 柴田望 2020.6.6.
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きみに謝罪しない人がいる
間違えたことを認めずに
きみは正しいことをした
それが正しくなかったと
捻じ曲げる人がいる
権力の都合で
きみは悪になる
他の人が正しくなる
いつまでもそれを恨み
憶えていて仕返しするのか？
魂を磨く機会を
与えられたと感謝するのか？
反応はきみが選ぶ
１．喜び／智／溢れる活力／自由／愛／感謝
２．情熱
３．興奮／没頭／幸福感
４．ポジティブな期待／信念
５．楽観
６．希望
７．満足
８．退屈
９．悲観
１０．フラストレーション／イライラ／我慢
１１．圧迫感
１２．落胆
１３．疑念
１４．心配
１５．自責
１６．挫折感
１７．怒り
１８．復讐心
１９．憎しみ／激怒
２０．嫉妬
２１．不安（身の危険）／罪の意識／無価値
２２．恐怖／悲嘆／憂鬱／絶望／無能
（※『新訳 願えば、かなうエイブラハムの教え』エスター・ヒックス 著/ジェリー・ヒックス 著/秋川一穂 訳）
多くの人が８番から２２番を選ぶ
困難な歴史を受け継ぐ証
遺伝子に縫われた呪いで
辛いときこそ
１番から７番の波動を身にまとい
好転できればいいのだが
修行はそんなに甘くない
ドストエフスキーの小説でも
地獄の苦しみを味わい（８～２２番）
終盤、神のもとへ近づく（１～７番）
多くの人がしがみつく（cling）
種痘を拒み
死に至る病に罹る
１番から７番へ逃げようと誘っても
きみは来ない
常にきみが正しくて
だれかが正しくないという
謙虚さを殺す病気のために
きみはだれかを憎む
きみはだれかの仕打ちを恐れる
きみはだれかへの復讐心に燃える
その波動がきみに返る
きみは憎まれ
きみは恐れられ
きみは復讐される
きみは他人だけでなく
きみ自身を許さない
きみはきみの中にしか
存在しない《敵》を創る（名人芸だ！）
きみが育てた《敵》に
きみは自分を殺させる
きみは脳（ゲーム脳だ！）を騙す
脳が騙されるままにしている
脳を騙すための情報を
脳に浸す道具が戦争を創った
形のないものから形あるものが生まれ
「有る」から「無い」が生まれた
兵士たちは操られ
夥しい人が死んだ
（「There died a myriad」Ezra Pound『Hugh Selwyn Mauberley』）
だれが騙すのか？
８番から２２番に収監せよ
だれがきみに命じたのか？
きみがやった
自分で自分を閉じ込めた
他人が自分を憎んでいると
いつでも自分に言い聞かせた
他人が自分を恨み陥れようとしていると
いつまでも自分に言い聞かせた
他人が間違っているのにも関わらず
自分のせいにしようと企んでいると
いつまでも自分に言い聞かせた
いつまでもいつまでもいつまでも
催眠術みたいに自分を傷めつける
他人とは自分の鏡なのに
自分で自分の影に怯えた
脳を騙す病気に
多くの人が罹って苦しんでいる
フロー状態で脳は苦しみを「快」とみなす
「知っている」は「知らない」
「上手い」は「下手」
「本当」は、結果「嘘」
真実はいつだって摑みかけた魚のように逃げていく
「静」は「動」、神秘的に等しい
与える者に施される
無私であるほど得をする
どうぞどうぞ、打ち消せばいい
秘密を知るためではなく隠すために
脳は人を騙す
幸せを拒絶させる
知っていて知らないふりを平気でする
きみは正直すぎるから
計画通り脳を騙す
泣きながら玩具を握る子ども
憎しみ（１９）と恨み（１８）と不安（２１）にしがみつく（cling）
きみは人類が起こした戦争の原因を応援する
過ちを何度も繰り返しいいね！する（ＳＮＳ脳だ！）
まるで夢みたい
まるで映画みたい
まるで催眠術みたい
ぱちん、と指をならす
きみの苦しみに感謝しよう
目指してはならない極を示し
破滅へと自分で自分を駆り立てる
神のごとく
永久に厳しい数字をお選びになる
尊きシジフォスの岩を愛そう
きみの闇が深まるほど対極に射す幸福に浸ろう
人間に残された倫理として
ご自分を犠牲にして
重荷を背負って戴き、
ありがとうございます！
ありがとうございます！
