詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

二宮清隆さん第三詩集を発行! 『海へ』(フラジャイル 2021年1月1日)

二宮清隆さん第三詩集を発行!
『海へ』(フラジャイル 2021年1月1日)
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傷ついた来歴を待っていたのは、出会いのあたたかさと、故郷の風景であった。
平易なことばで、人、自然の輪郭と情動を描き出す。
深いところから浅瀬まで、自在に動く詩意識は、時にひとを海へと誘う。
「波がしらの白さが たくさんのハンカチのようにゆれ」ている海へ。(木暮純)
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 詩誌「フラジャイル」創刊3周年を記念し、同人・創刊メンバーである二宮清隆さんの第三詩集『海へ』をフラジャイル党より2021年1月1日(二宮さんのお誕生日!)に発行致します。編集は柴田望、帯は木暮純さんと、フラジャイル三周年を記念し、《こわれもの三銃士》による共同作業、手作り感溢れる仕上がりとなっております。二宮清隆さんは昭和22年生まれ、旭川市出身。旭川北高にて、当時教諭であった文芸評論家の故・高野斗志美先生に師事し、文学に目覚めました。当時のことが書かれた詩作品(「鍔」)も本詩集に収録されています。現在は埼玉県在住、2008年には作品「霜の花」でさいたま市文芸賞を受賞。日本現代詩人会会員。さいたま市文芸賞の選考委員を務めています。全国の詩誌などへ幅広く執筆を行っており、少年時代の旭川市の想い出を題材にしたものや、四季の抒情豊かな作品が多く、北海道の詩誌「フラジャイル」「青芽反射鏡」「小樽詩話会」「饗宴」「グラフ旭川」などの掲載作品を中心に、ここ数年の作品を今回の第3詩集に収めました。二宮清隆さんの詩的感性、大地と思想が編み出す時空の扉の向こうに海が見える。さいたまの詩人による北海道の詩集、これは、北海道の詩集だ!

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