■詩人・渡辺八畳氏より、フラジャイルへ詩誌「詩人第7世代」Vol1‐2をお送り戴きました。感謝申し上げます。気鋭の才能、メンバーは少数精鋭。2020年10号より隔月発行!! 1号は「お笑い」、2号は「ラーメン」と日本の誇る文化への照準が明確に定まっており、現代の空気を切り取り、読者へ提示している。次は「漫画」でしょうか。
「大人ってのはつまり大人っぽくふるまった人のことよ~~かが屋「市役所」から~~」(渡辺八畳作)は、詩人の視点からお役所のゆるい感覚にツッコミが入っている。待合室に置いてある冊子は有用ではない=不要不急なのか。ゼクシィは有用ですか。少子化社会だから?
「世紀末餌食匹夫」(渡辺八畳作)、なぜラーメンが核戦争なのか。閃光が走るのか? 核は出汁か? 自分との闘いをメタ認知している。黒羽黎斗氏の詩篇(「クロマトグラム」「アプレンティス」)は突然「「ラーメン」より二篇」として紹介される。「ラーメン」とは何か。測定結果? リアリティ番組? 各詩篇の本文は一見ラーメンとは全く関係が無いのが素晴らしい。高嶋樹壱氏の「かえだま」の嬉しさ温かく。好きなラーメンに旭川の山頭火を挙げてくれている。
福島は全国有数のラーメン文化圏であるとのこと。ぜひ北海道(札幌、旭川、小樽、函館など)の各名店もご案内したい。
今はどういう世代の時なのか。「進撃の巨人」や「鬼滅の刃」のような、闘わざるをえない状況に追い込まれるストーリーに溢れる時代に逆立し、詩の想像力がユーモアを忘れてはならないことに、気づかされました。誠に、ありがとうございます。