詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

【予告】詩誌「フラジャイル」第18号、2023年9月10発行(9月3日頃の発送予定)です✨

【予告】詩誌「フラジャイル」第18号、2023年9月10発行(9月3日頃の発送予定)です✨

・高校の頃、詩を書く人や詩そのものへの漠然とした憧れを抱き、立ち寄った駅前の書店に、「核」や「妖」等、「文学岩見沢」… 詩誌や詩人の詩集がポップ付きで売られていました。未知の世界でした。札幌の文学館や図書館に道内の様々な詩誌があることにも気づき、「現代詩手帖」、「詩と思想」、「詩学」を読むようになり、皆様の作品やご活躍を眩しく拝読、SNSの無い時代の孤独な魂の拠り所でした。

 当時、誌面だけでお名前を存じていた憧れの詩人の皆様とこうしてお会いし、お付き合いさせて戴いている幸せな状況、人類最高にして最古の文化形態に決意を持って関わる皆様が私にとっては憧れの映画監督や俳優や、ピカソやダリのような、芸術を通して生きる意味を与えてくださる大切な存在です。

 詩人協会や各詩誌などの集いで、尊敬する先輩詩人の皆様へ 普段は勇気がなくて、なかなか申し上げることができませんが、詩への誇りを持ち続けて生きる皆様への憧れと、貴重な学びへの感謝を、これからの行動でお伝え申し上げたく存じます。

 僭越ながら詩を愛する若い世代の詩人の皆様へもこのような私の喜びの実感をお伝えしたく存じております。今年は『北海道詩集』がなんと70周年、小樽詩話会が60周年です。偉大な先達に倣い、詩誌「フラジャイル」も創刊時の想いを忘れず、自由な表現の場を皆様と築いていけますよう、精進して参ります。 

 悪い部分を過剰に責めたり、「犯人探し本能」で思考停止させ、相手を叩き潰すような人間関係ではなく、表現の自由さが尊重され、文学の想像力が最大限に活かされ、人類が誇りを取り戻せる未来へ詩の世界が拓かれていく喜びに満たされますように。                         

2023年9月 詩誌「フラジャイル」主宰 柴田望f:id:loureeds:20230820220826j:image