詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■2024年8月28日(水) 旭川ケーブルテレビ「ポテトにこんにちは」✨ RAVvast奏者のSAYOさんの回に出演させて戴きました。 (柴田望・詩誌「フラジャイル」)

■2024年8月28日(水)
旭川ケーブルテレビ「ポテトにこんにちは」✨
RAVvast奏者のSAYOさんの回に出演させて戴きました。
(柴田望・詩誌「フラジャイル」)
貴重な機会を賜り心より感謝申し上げます。

📺放送のご案内📺
8月28日(木) 17:00/20:30/24:00(地デジ11ch)
9月2日(月)〜9月8日(日)
13:00-15:30(地デジ10ch)

■詩誌「フラジャイル」は、旭川で戦後、1946年から2018年迄、72年間発行が続いた詩誌「青芽」の後継誌として2017年に創刊し、文学を愛する地域の皆様に支えられ、おかげ様で今年5月に20号の記念号を発行することができました。戦争中、特攻隊を見送る通信兵だった富田正一さんが18歳で復員した後に「青芽」が創刊され、戦後72年間、名寄・旭川で詩の活動を行い、詩人たちの自由な創作の場を守りました。市民活動として、その志を引き継いでいきます。

■【活動近況報告】


昨年11月23日、札幌の北海道立文学館で、特別展「左川ちか~黒衣の明星」関連イベント、「左川ちか」の朗読会を行いました。私が司会とイベントの構成をさせて戴き、二条千河さん、しまちちさん、中筋智絵さん、吉成秀夫さん、冬木美智子さんといった北海道の若手の詩人の皆様による佐川ちか作品朗読。なんと、着物もとてもお似合いのラヴァスト奏者のSAYOさんにもご出演戴きました。左川ちかは日本の昭和初期の先駆的な天才詩人で、海外でも研究されていますが、ラヴァストと左川ちかという奇跡の組み合わせのセッションは世界初だと思います。東京から現代詩手帖の藤井一乃さん、翻訳者の菊地利奈さんといったご来賓のお言葉も戴き、本当にたくさんのお客様が来場されました。


今年の5月7日、詩誌「フラジャイル」20号記念号(7周年)を発行。ゲスト、同人の詩作品も多彩ですが、昨年12月の俊カフェで開催した、北海道の伝説的な詩人・古川善盛さんに関するイベントや、10月に東鷹栖に思想家の鎌田東二さんが来られた際の安部公房講演会なども収録しました。7年間の活動について、北海道新聞さんや北海道文学館の館報などでもご紹介戴いております。


私たちは詩の全国賞である「小熊秀雄賞」の実行委員会運営委員として関わらせて戴いております。5月11日に第57回小熊秀雄賞の贈呈式を開催、今年は姜湖宙さんの詩集「湖へ」(書肆ブン)がご受賞となりました(旭川ではこども冨貴堂でお買い求め戴けます)。姜さんの受賞のスピーチはご自身の生い立ちから、現在の世界、人類の問題についても深く考えさせられる本当に素晴らしいお話でした。あさひかわ新聞・小熊秀雄賞の会報などでも大きく紹介されました。


今年は旭川ゆかりの小説家、安部公房の生誕100周年です。安部公房の原籍地であった東鷹栖の「東鷹栖安部公房有志の会」にも関連する活動として、今年は私が6月15日札幌(サッポロアートラボ「サラ」主催)と、8月20日小樽(小樽詩話会の例会にて)で、安部公房の講演をさせて戴きました。安部公房旭川の関わりについて、また、安部公房研究の第一人者であった、文芸評論家の高野斗志美先生の安部公房論のことなど、ご紹介させて戴きました。


7月20日に札幌の俊カフェさん(谷川俊太郎氏公認カフェ)でコトバスラムジャパン2024北海道大会を開催。コトバスラムジャパンは自作詩の朗読の大会で、全国16箇所で予選大会を行い、12月の全国大会の優勝者は世界大会へ出場となります。今年の北海道大会はokirakuさんが優勝。okirakuさんのご作品や大会の様子は次号のフラジャイルでも紹介させて戴きます。


8月10日、旭川市サン・アザレア ホールにて、尹東柱(ユンドンジュ)という韓国の国民的な詩人についてのイベント、講演と朗読会を行いました。東大阪の「喫茶美術館」と美瑛町新星の丘にある「新星館」という美術館を営んでおられる在日の無国籍詩人・丁章さんの和寧文化社と、フラジャイルの共催で開催しました。
尹東柱は韓国では最も有名な詩人の一人ですが、戦時中に日本で、福岡の刑務所で若くして亡くなった方です。尹東柱がどんな思いで日本で生きて死んだのか。こうした詩人について学ぶ機会もこれから続けていきたいと思います。今年、丁章さんの連続講演会が旭川で行われています。

・フラジャイルは多彩な活動をさせて戴いており、個性的な才能のある方たちや、芸術への考え方や取り組み方もまったく違う方たちに出会えて、本当にありがたいことです。料理で言えば、ごはん、パンのように白くなっていくことで、素晴らしいメインディッシュに関わらせて戴いているような状態です。雑誌としてそういうあり方が、いまの世界を表現する。「こわれもの」とはまさに今の世界の様相で、詩という芸術形態への関わりを通して、現代を映せる「しがらみのない自由な表現の場」を目指して参ります。

■【告知】

⑦ 
8月31日(土)、旭川常磐公園の「タコの遊具に感謝を伝える展示パフォーマンスのイベント」、「さよならタコさん」に、フラジャイルより朝伊ミチル、木暮純、柴田望の三名が11時から、朗読を行います。常磐公園の遊具がこれから建て替わるので、56年前からある、いままでの市民の愛着深いタコの滑り台が撤去されてしまいます。「さよならタコさん」お別れ会イベントは8月31日9:00~12:00 ご参加無料です。フラジャイルの朗読は11時からですが、さまざまなパフォーマンスが行われます。ぜひご来場戴けましたら幸いです。
(もし追加でご出演を希望される方は午後の時間帯枠に可能です。)

⑧ 
9月22日(日)、文学フリマ札幌が札幌白石区コンベンションセンターで行われます。文学作品の展示即売会ですが、フラジャイルは阿吽塾や俊カフェさんとともに出店し、詩誌「フラジャイル」第21号の先行販売、また、この日、フラジャイルより、詩集を出版致します。
 一冊目は現代の詩界にとって多数の重要な詩集や評論を著されている詩人・評論家の阿部嘉昭さんの新詩集『てのひらのつづき』です。詩誌「フラジャイル」第21号・別冊として同時発行、9月22日札幌文フリにて先行販売となります。
 もう一冊は十勝毎日新聞の郷土作家アンソロジーで3回優秀賞(小説)を受賞されている朝伊ミチルさん(KSJ2023北海道大会準優勝)の第一詩集『あさいはじまり』の先行販売を行います。この二冊をフラジャイルから出版し、9月下旬からはAmazon楽天ブックスからも注文可能になります。ぜひご期待ください。

⑨ 
9月28日に詩誌「フラジャイル」第21号を発行予定。特集として阿部嘉昭さんの新詩集『てのひらのつづき』の書評を特別ゲストにご寄稿戴いております。
 昨年第57回北海道新聞文学賞を受賞された故永しほるさんの札幌俊カフェでのトークイベント、故永さんの詩も収録。今回も特別な号になります。

⑩ 
10月13日(日)、文芸評論家の三浦雅士さんを北海道にお迎えする講演会が北海道横超会Ⅱの主催で行われます(こちらにも私は所属しており、チラシを制作させて戴きましたm(_ _)m)。
 戦後最大の思想家、今年生誕100年の吉本隆明について、三浦雅士さんに語って戴きます。

⑪ 
10月26日(土)、小熊秀雄協会による、北海道で初めての「長長忌」を、小樽の裏小樽モンパルナスにて開催します。今日、私が着ている小熊秀雄のTシャツを制作販売されている小樽のジーンズショップロッキ代表の平山秀朋さんが、裏小樽モンパルナスプロジェクトの実行委員長を務めておられます。
 小樽市稲穂4丁目裏小樽モンパルナスにて、平山秀朋さんが実行委員長、私も実行委員として、小樽で生まれた、旭川ゆかりの詩人、小熊秀雄の「長長忌」を、詩人生誕の地で行います。ご予約不要で一般の方もご参加戴けます。ぜひご参加戴けましたら幸いです。

⑫ 
昨年1月にタリバン暫定政権により、アフガニスタン国内での「詩作禁止」令が発令されました。芸術の自由が脅かされています。女性の教育機会や就業機会が奪われるなど、人権の危機的状況に抵抗するソマイアさんの活動に、連帯する詩人たちの作品が世界じゅうから寄せられました。
昨年8月15日に日本が世界に先駆けて、アンソロジー詩集『詩の檻はない』を、この旭川から私たちが発行しました。12月にはKSJ全国大会にソマイアさんが来日、今年1月にはフランスペンクラブの主催でオンラインイベントを開催、日本の詩人も参加し、活動の輪が世界に広がっております。
 今年の11月3日、日本の文化の日に、『詩の檻はない』の第二版と、ソマイア・ラミシュさんの詩集を出版しますよ、という発表を今月、行いました。準備をただいま行っております。詳細につきましてはSNS等で随時報告をさせて戴きます。どうぞ宜しくお願い致します。

■まとめ

・詩誌「フラジャイル」は旭川市内は3店舗、こども冨貴堂さん、コーチャンフォー旭川店さん、ジュンク堂書店旭川店さんにてお取り扱い戴いております。札幌は書肆吉成さん、小樽がたんごとんさんでもお取り扱い戴いております。
オンデマンド版はAMAZON楽天ブックスでもお求め頂けます。

・地域の文化振興、旭川の歴史につながる。市民生活における芸術・文化大切さを考えつつ、その火を絶やさずに行っていく民間レベルの活動として、役所でも企業でもない私のような市民が、多くの方のご支援やご指導を戴きながら、非営利で活動をさせて戴いております。

・成功も失敗もありますが、何か使命や高い志とか、何かを伝えようと力んでいた段階を過ぎた?のか、最近は目の前に来て戴けることを淡々と感謝しながらやっているという感じです。こうした活動を誰かが旭川でやっているということを知って戴き、一人の方にでもお楽しみ戴き、お喜び戴けましたら幸いです。日頃私たちの活動へご支援を戴いております皆様へ心より感謝申し上げます。

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