詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

「おばあさんは魔法つかい」の読み聴かせ上演 近文第一小学校にて 東鷹栖安部公房の会

■8月1日(水)午前11時より、
近文第一小学校(1階多目的教室)にて、安部公房のラジオドラマ脚本
「おばあさんは魔法つかい」の読み聴かせ上演が東鷹栖安部公房の会により行われました。
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最初に、高見一典会長より、安部公房がどのような作家であったかということ、
そして、この近文第一小学校に建立されている記念碑についての説明を皆様へお話戴きました。
児童放送劇「おばあさんは魔法つかい」はNHKのラジオドラマのために
安部公房によって書かれ、1958年1月に放送。60年も前の作品であり、児童の皆さんに
伝わるかどうかが心配でしたが、いま読んでも新鮮なストーリー展開。進むごとに反応もあり、
スクリーンに映写される絵本的イラスト画像とともに、楽しんでもらえてようでした。
会場30名くらい、3~4年から高学年の児童の皆さんの読解力、理解力はしっかりしています。
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台本には「すべて独演でなさるのが好ましい」と書かれておりましたが、
今回は4名の配役。妹役の佐藤さんは急遽代役でリハーサル無しでしたが、
見事に演じてくださいました。誠にありがとうございました。
(少年役・・・木暮純さん 妹役・・・佐藤道子さん 祖母役・・・森田顧問  その他・・・柴田)
お話の内容としては、冬休みに祖母のところへ行く少年と妹ですが、
・お祖母さんはいい魔法つかいか?悪い魔法つかいか、そもそも魔法つかいか?
・お祖母さんを悪い魔法つかいだと勘違いして、弓で射とうと考えるが
 勘違いであった。(やらなくてよかった・・・)
・捨てられるはずであった飼い犬が捨てられないこととなった。
 いい魔法つかいであるお祖母さんの仕業か?
など、会話体で繰り広げられる一本のストーリーの中に、
いくつかの話の着眼点が入れ子のように存在しており、
単なる児童向けのおとぎ話ではなく、小説家安部公房の類まれなる力量が
伺える作品となっております。
当日の様子は後日動画編集し、アップ致す所存です。只今準備を行っております。
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東鷹栖地域を中心に一人でも多くの方に安部公房の作品の魅力を知って戴きたい
ということでスタートした活動、近文第一小学校では今年で3回目となります。
(2016年「くぶりろんごすてなむい」 2017年「豚とこうもり傘とお化け」)
校長先生をはじめ先生方皆様のご協力により実現することができました。
「あさひかわ新聞」さん、「北海道経済」さん、取材に来てくださいました。
ご理解ご協力に心より感謝申し上げます。
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2018-08-01.

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