詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

詩誌「青芽反射鏡」No.6

■詩誌「青芽」の魂が再生!

詩誌「青芽反射鏡」No.6 ついに、同人誌として発行!
北海道新聞旭川版)でも大きく掲載されております。
 いままでコピー版でNo.1~5、詩への熱い想いを全道・全国へ発信され、賛同された17名の同人が集結。新生「反射鏡」への意気込みが語られる8本の散文エッセイ→富田主宰も入れた全18詩人の詩作品→一筆啓上→あとがき、という構成。(「青芽」風)。
 葵生川玲さんの詩作品「孤独が聳えている」。包囲下のガザ地区のデモ「帰還の大行進」への参加者を狙う狙撃手の視線が私たちの生きる時代の盲点を鋭く照射している。
 浅田隆さんの「姥捨て」。「生身の人間を捨てるなんぞ 人のすることじゃねえべさ」…ほんの少し昔の時代に、いまでは考えられないほど残酷な常識があった。人の感覚は変わる。「お上のご意向が割り込んだのはいつ頃からだ」権力者の都合によって感覚も法も変わる。確かにあったことが無かったことにされていく。
 富田さんの「旅人」。青芽の戦後72年の長い歴史を歩んだ旅人が、さらに新たな旅に出ることを青空に宣言する。我々フラジャイルの2年間など大海原の一滴に過ぎず。「この世の誰かに 惑わされず 意志を しっかり持つことだ」…富田さんから戴いた貴重なメッセージとして承りました。「見下ろすより 見上げる方が 思わぬことがわかるものだ」「知らぬ間に襲う 風を 雲を 雨を 雪を 陽光が証してくれたこともある」…眦熱く、肝に銘じて参ります。
 背表紙には〈青芽反射鏡の歌〉「明日への道」(作詞 富田正一  作曲 福士文浩)。
 「特に旭川、道北在住の詩人よ、詩の街再興の奮起を望む。この労は惜しむ者ではない。」(富田正一「この道は果てしない」)。

f:id:loureeds:20190601212029j:plain

青芽反射鏡

f:id:loureeds:20190601212049j:plain

青芽反射鏡

f:id:loureeds:20190601212119j:plain

青芽反射鏡