■文芸誌「オオカミ」35号(2020年1月号)を拝受いたしました。誠にありがとうございます。
先ほど、「飛揚」第70号にて、詩とは何かについての荒木元さんの「幻詩論」を拝読した後、この「オオカミ」の「詩はすべてのアートと生活の根底にあります。」との言葉に出会う。UCLAで映画を学んだドアーズのジム・モリソンは「詩こそ最も根源的な芸術である」と語った。
生活の根底…「心の境内」をえがく佐相憲一さんの作品に注目。境内とは神社・寺院・教会などの宗教施設が占有している土地のこと。この聖域には「国籍はない 国家はない 民族はない 土地はない/宗派はない 団体はない 本庁はない 忠魂碑はない/ただ/ひとりひとりのなかの/じんるい」厳かな自然、森の薫り、「かぜのさざなみ」。人の心をあやつる暗い報道は届かない。