詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■竹内俊一さんの詩集『燐寸惚Matchbo^ke』(緑鯨社・2020年2月25日)!!

■CLXXIIIものマッチ箱の絵柄が収められている画期的な詩集。旭川モンテローザ」から、札幌~室蘭~小樽~釧路~虻田~蘭越~北見~遠軽~伊達~函館~美瑛~富良野~千歳~長万部~登別の「ケニア」まで、CLXXIII=なんと173店もの道内の歴史的喫茶店のマッチ箱が各ページに収められ、それぞれのマッチ箱に哲学的な味わい深い思考に導かれる詩が捧げられている。昨年、三冊もの詩集(『草茫茫』『蟋蟀』『延齢草』)を出版された竹内俊一さん(北海道詩人協会会員・小樽詩話会会員)による『燐寸惚Matchbo^ke』(緑鯨社・2020年2月25日)を御恵送戴きました。感動の一冊!! 心より感謝申し上げます。昨年11月の北海道詩人協会の懇親会(札幌蛯天分店にて)のとき、柴田は竹内さんのお隣の席でした。竹内さんが旭川で勤務されていたときの想い出話などをしてくださったのですが、そういえば確か喫茶店のお話もされてたような…。かつて下村保太郎氏が経営していた旭川にとっての詩の聖地「珈琲亭ちろる」のマッチ箱が22ページに^^。小樽詩話会の皆さんと楽しいときを過ごした小樽の名店、喫茶「コロンビア」もある!!(166ページ)。竹内さん、ありがとうございます! じっくり、各店を堪能させて戴きます。時間が、停まっています。
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「 VII ちろる  」  竹内俊一
 
清楚な顔立ちに
質素な服装
若さを秘めた女性たち
銅板にタガネを打つ
こころよいリズムが
店内に満喫していた
ここは彫刻の街
明朗な女性の胸元
優しくナイーブな女性の曲線
繊細で思いやりのある女性の意志
壁の彫金が鈍く光る

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