詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■7月9日(木)の北海道新聞夕刊《道内文学》 旭川の詩誌「フラジャイル」第8号、林高辞さんの詩作品「少しだけ暑かった初夏の夕方に」

■7月9日(木)の北海道新聞夕刊《道内文学》にて、「科学者の視線で作品紐解く!」…若宮明彦先生の詩論集『波打ち際の詩想を歩く』(文化企画アオサギ)が大きく紹介されています!「詩人たちは地球に住む人類だ。なぜ自然が描かれた詩が多いのかを理解した心地になった。」
 入谷寿一さんの詩誌「錨地」73号、北嶋秀明さんの御作品「海霧」のご紹介、「緩やかに漂う時間の余韻」。そして旭川の詩誌「フラジャイル」第8号、林高辞さんの詩作品「少しだけ暑かった初夏の夕方に」

 ふと数日前に橋の上から見た、夕暮れの景色を思い出し
 そのとき僕を支配した
 夕闇に消えていく茜雲のように生きていきたい
 という詩句も一緒に連れてきた

(林高辞「少しだけ暑かった初夏の夕方に」
 詩誌「フラジャイル」第8号 2020.4.30.発行)

「何気ない初夏の夕方、何気ない出来事がすこしだけ歪む。詩人の力量だろう。この歪みに直面したわたしたちは立ち止まる。」、私と同世代の旭川の詩人、林高辞さんが持つ独特の、日常生活の一瞬や記憶を詩人の視線でふっと捉える、その視線は日常を決して評価するのではなく、浅く浸る、というか鑑賞を行う感覚。詩人が捉えた《すこしだけの歪み》について、三角みづ紀さんよりとても嬉しき評を戴き、胸熱く、心より感謝申し上げます。

f:id:loureeds:20200710062037j:plain

f:id:loureeds:20200710062053j:plain