詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■「弦」78(2020.9.1) (渡辺宗子さん、日本詩人クラブ功労顕彰!!)

■敬愛する詩人・渡辺宗子さんより、「弦」78(2020.9.1)をお送り戴きました。誠に、ありがとうございます!!
 「顎は自転車を漕いでいます。ゆっくりとソフトクリームの風景になります。」「草も木も家も道路もめぐりあって星座になって回旋しています。」「視神経はこよりになっています。ほどけばいいのです。」虹色の巻き貝の内部で昼と夜の、水と光の流れをストップモーションで経験させてくださるような嵩文彦さんの詩作品「風景」。
「うすみどりの蔓草のコードは/どんな世界から這ってきたのでしょう」萩原貢さんの「ユーモレスク(-夏の音楽ー)の引用が効果的に響く、隕石の〈隕〉を〈おち〉ると読む渡辺宗子さんの詩作品「テーブルから隕る」、音楽は数学、回転する星座の日常に編まれた歴史の綻びが宇宙への入口であり、一瞬にして導かれる、その様相は繰り返される旋律のごとく、恐ろしく美しい。「クリスタルの虚飾が割れると/生き還った星の円座に/かたつむりが朝を告げる/未来へ くぐる薔薇門の蔓草」。
■創立70周年の日本詩人クラブ「詩界通信」92号(2020.9.30.)より。渡辺宗子さんが功労会員として顕彰されました☆おめでとうございます!!

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