■詩誌「くえっしぇんど」110(2020.8 くれっしぇんど社)を、今年の熱かった夏、静岡県で37.2度を記録していた時に高橋絹代さんより御恵送賜りました。誠にありがとうございます。
目次を拝見してびっくり!北海道の詩人、小篠真琴さん(「フラジャイル」「指名手配」同人)が参加しているではないですか。P6「しずかな町の装い」、小さな町の四季の移り変わりを、居場所の変化や時代の幕開け、コロナで休校の夏休みに見事に重ねている。
高橋絹代さんの「メコノプシス・ブタニカ」、発見されてまだ5年しか経っていないという、ヒマラヤ・ブータンに咲く花(ケシ科)。「紫色の薄い花びらは/冷たいモンスーンに曝されながら/誰に見せるでもなく/そこに凛と咲いていた」。厳しい環境下で美しく咲く。過酷な自然の中で暮らすのに、世界一幸せの国。当たり前の現在(present)こそ感謝すべき贈り物。 まだ発見されていない花との出会いは日常にある。