詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■2021年2月号の『メディアあさひかわ』にて、詩誌「フラジャイル」第10号(3周年記念号)・二宮清隆さんの第3詩集『海へ』(フラジャイル党)

■2021年2月号の『メディアあさひかわ』(㈱メディアあさひかわ)134‐135ページにて、《旭Asahikawa川》の詩誌「フラジャイル」第10号(3周年記念号)と、二宮清隆さんの第3詩集『海へ』(フラジャイル党)につきまして、1ページずつ、見開きにて大きく掲載を戴いております。誠にありがとうございます。
 「3周年記念号にふさわしい活気に満ちた一冊に仕上がった。」、巻頭の渡辺宗子さんの詩篇「雪だるまの地平線」、「国境のない雪/世界のスカイラインに/緊迫した世態へ/火だるまが走る/点火したバトン/人里へ木霊する」を引用、「鋭利な言葉づかいに飲み込まれる」と紹介されております。
 本号に収録の特別企画2020年度レクチャープログラム、サッポロ・アートラボ〔サラ〕の鼎談「文学における普遍性と特殊性」で、フランス文学の髙橋純先生(小樽商科大学名誉教授)の御発言として紹介されている「例えば単純な話、丸い三角形が存在するっていうか、丸い三角形は存在しないかっていうところで、世界が分れると私は思っているものですから、丸い三角形は存在しないっていうのは、秩序の発想なんですよね。対するに、丸い三角形は存在するというのは詩の発想です。」、これは、そのとき会場におられた渡辺宗子さんの御発言「書くときには、秩序に対して挑戦していくことだ、という想いはありました。」をお聞きになり、「深く首肯するところがあったから」「この発言を是非しておきたかった」との校正時付記を髙橋先生より戴いております。
 他、「フラジャイル同人近況」や「誌上祝賀会」についても触れて戴いております。小誌創刊以来のメディアあさひかわ様からの熱き御支援に、心より感謝申し上げます。
 二宮清隆さんの詩集『海へ』については、旭川出身の詩人・二宮清隆さんの詩業、来歴の御紹介、本詩集が北海道の詩誌(「小樽詩話会」、「饗宴」、「フラジャイル」)などに寄せた3年間の詩作活動の集大成であること。表題作「海へ」に注目。「白い日傘がいっしゅんの風にとらわれそうになり/いとしき者をもう二度とはなすまいと/女は傘の柄をぎゅっとにぎりしめた」…「やさしい言葉ながらピーンと張りつめた緊張感に包まれた”詩世界”」との鑑賞。木暮純さんによる帯にも注目。「フラジャイルが総力を挙げて完成」と、非常に丁寧な御紹介を戴いております。今回、帯とカバーにつきましては、旭川のあいわプリントさん(旭川市3条通4丁目)にお願いし、素晴らしいものに仕上げてくださいました! ご興味お有りの方はぜひ、メッセンジャーにてご連絡ください☆

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