詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

■きらきらと金箔がちりばめられた☆美しき「Rurikarakusa」17(編集 青木由弥子氏 2021年7月20日)

■きらきらと金箔がちりばめられた☆美しき「Rurikarakusa」17(編集 青木由弥子氏 2021年7月20日)を拝受致しました。皆様の御作品眩しく、詩の波動を賜りました。心より感謝申し上げます。
 「招待席」に藤井貞和氏、三つ折りでA4の三分割にそれぞれ「自由ー詩」「散文ー詩」「定型ー詩」が収められていて、素晴らしいなと思いました。「散文ー詩」の「ヨット」は言葉の海を走るのでした。「定型ー詩」はエッセイ風の中に短歌が収められていて、「冷え冷えと 今宵冷たき砂の国。アルベール・カミュ、きみがたたかう」は忘れられない一首になりそうです。一昨日、2010年の映画「アルベール・カミュ」をAmazon Prime で観ました。サルトルとの論争に発展するソ連強制収容所の件など、当時の視点で丁寧に描かれていました。
 たぶん、ツイッターで拝見している草野理恵子さんの「ヒロエニムス・ボス詩」2篇(「瞳に入る」「永遠」)、ツイートで読むのと縦書きで読むのとは印象が違って、紙面のほうがより映像が浮き上がるように感じました。「冬の録音室」で語られる「拷問の話」。「録音」とは「永遠」に続く恐ろしい行為なのだと理解しました。

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