詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

薮下明博さんより御詩集『死の幻影』(アトリエOCTA 2019年7月31日発行)

■薮下明博さんより御詩集『死の幻影』(アトリエOCTA 2019年7月31日発行)をお送り戴きました。心より感謝申し上げます。「詩と思想」や「幻想卵」などに寄稿をされている実力のある詩人。鋭い感性で現代の精神を体現している。補遺の「受餌」が好きです。戸袋に巣をつくる鳥も、そこに住む雛も親鳥も現代を生きるわたしたちであり、そこに住む「私」が名づけようもない力である。名づけようもない力に憎まれて私たちは都市を生きる。そこに偶然が介入する、その関係性が疾走し、回転する。ユーモラスにえがかれている。他「三本煙突」「あれは幻想だったのだろうか?」補遺の三篇は勢いがあって、現代の断面を次々と切り出し、どれも秀逸。

 

f:id:loureeds:20190916114023j:image