詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

松岡真弓さんより、詩詞集「三年B組女子 三年A組男子」(著者須藤修・松岡真弓 2019年4月19日 楡印刷株式会社

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■松岡真弓さんより、詩詞集「三年B組女子 三年A組男子」(著者須藤修・松岡真弓 2019年4月19日 楡印刷株式会社)をお送り賜りました。誠にありがとうございます! SNSを通じての奇跡の同窓会(?)、裏表紙にはなんと、この本のために贈られた小説家・角田光代氏からのメッセージ「男子も女子もぴかぴかの世界もずっと私たちのなかにある」が記されている。高校の時の友達とSNSで再会する、ということは結構あると思いますが、創作を共作したり、本まで出してしまうという例はなかなかないと思います。遊び心たっぷりな詩のラリー練習(テニス部?)。目次を見なければわからないのですが、三年B組女子が松岡真弓さん、三年A組男子が須藤修さんの御作品と思われます。
 P100「石狩川」(この作品だけ「」がついている。)、文芸部の先輩と文学碑を訪ねた本庄睦男の小説『石狩川』を読みなさい、問題意識を持ちなさいといつも言っていた桝井先生、「あなたがこれを読みなさいと言った理由を/私はようやく知りました」…「クラス会に集まる度に/誰もが憶えていると言う」、共通の話題。読み進めているとだんだんどれが男子の作か、女子の作かがわかるようになってきます。ジャズのインタープレイのよう。B組A組隣同士だった頃から時を経た地点で交わされる、浅く深く、軽くて重い、過去へ進み、未来へ戻る、詩詞のキャッチボール。谷地元麗子氏の猫の表紙絵も素晴らしい!!

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