詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

2019-09-16から1日間の記事一覧

「コールサック石炭袋」2019年9月99号

■「コールサック石炭袋」2019年9月99号、届いております。誠にありがとうございます。 若宮明彦さんの詩、「空は 青いか 今日も」をじっくり拝読させて戴きました。「空は 青くても 青くなくても/今日も同じ質量のままで/気まぐれな風が吹いている」 そう…

坂多瑩子さんの詩集『さんぽさんぽ』(思潮社)、詩誌『すぷん』(書肆かまど屋)

■坂多瑩子さんの詩集『さんぽさんぽ』(思潮社)、詩誌『すぷん』(書肆かまど屋)を拝読させて戴きました。ご恵送を賜り、心より感謝申し上げます。 一種さくらももこ的な独特な世界観の中、あれっ?という気づきや騙し絵のような、夢の世界のような仕掛け…

嵩文彦さんの個人誌「麓ROKU」vol.1 No.9

■嵩文彦さんの個人誌「麓ROKU」vol.1 No.9をお送り戴きました。誠にありがとうございます。前号にひき続き、田中健太郎さんによる山川精氏のことを書かれた「図書館司書としての山川精さん」を興味深く拝読。北大図書館の事務長を務めた作家・中津川俊六氏…

松岡真弓さんより、詩詞集「三年B組女子 三年A組男子」(著者須藤修・松岡真弓 2019年4月19日 楡印刷株式会社

■松岡真弓さんより、詩詞集「三年B組女子 三年A組男子」(著者須藤修・松岡真弓 2019年4月19日 楡印刷株式会社)をお送り賜りました。誠にありがとうございます! SNSを通じての奇跡の同窓会(?)、裏表紙にはなんと、この本のために贈られた小説家・角田光…

薮下明博さんより御詩集『死の幻影』(アトリエOCTA 2019年7月31日発行)

■薮下明博さんより御詩集『死の幻影』(アトリエOCTA 2019年7月31日発行)をお送り戴きました。心より感謝申し上げます。「詩と思想」や「幻想卵」などに寄稿をされている実力のある詩人。鋭い感性で現代の精神を体現している。補遺の「受餌」が好きです。戸…

河野俊一さんの御詩集『ロンサーフの夜』(土曜美術社出版販売 2019年6月30日発行)

■河野俊一さんの御詩集『ロンサーフの夜』(土曜美術社出版販売 2019年6月30日発行)を拝受致しました。誠にありがとうございます。「ロンサーフ」とは、「治癒切除不能な進行・再発大腸癌の治療薬。癌自体の進行を抑え、延命および症状緩和の目的が主」。「…

『ブレーメン館』No.17(『ブレーメン館』編集部 2019年6月)

■『ブレーメン館』No.17(『ブレーメン館』編集部 2019年6月)を、界兀歩さんよりお送り戴きました。誠にありがとうございます。北海道の知性の結晶である伝説の同人誌。哲学、政治、古典文学から音楽、映画、ドナルド・キーン、独立ユダヤ新聞、シェリング…

『孔雀船』vol94(孔雀船詩社編集室 2019年7月15日発行)

■『孔雀船』vol94(孔雀船詩社編集室 2019年7月15日発行)を拝読、こんなに凄い雑誌が日本にあることを、恥ずかしながら今までずっと知らずにおりました。「金榮讃(キム・ヨンチャン)の詩と曺秉浣(チョ・ビョンワン)の絵画展」、「エーリッヒ・ケストナ…

『佐相憲一詩集 1983~2018』(文化企画アオサギ)

■『佐相憲一詩集 1983~2018』(文化企画アオサギ)を拝読させて戴きました。誠にありがとうございます。佐相憲一さんという詩人の地球単位の大きさ、『愛・ゴマフアザラシ』収録の「地球、号泣」の「見たまえ、そっくりではないか!」からたたみかけるよう…

下川敬明さんの新詩集『雨 その他の詩篇』(待望社)

■下川敬明さんの新詩集『雨 その他の詩篇』(待望社)を拝読、今夏は新海誠監督の映画『天気の子』を観て、都市と変形をえがいた安部公房の影響を感じつつ、雨や災害についても考えさせられ、空は海よりも深いところからもたらされる雨、「ちいさな 光の歪み…

「饗宴」vol84!

■瀬戸正昭さんより詩誌「饗宴」vol84をお送り戴きました。岩浅武久さん訳、イワン・ユゴフ氏による「太田正一さんとの出会い」、バラエティ豊かな翻訳の2019海外詩特集、高儀進氏による俳句の海外普及に貢献された「ブライス先生の想い出」、俳句(定型詩(…

堤寛治さんの『冬の雷光』(緑鯨社2019年6月30日発行)

■先週の北海道新聞夕刊「道内文学」で三角みづ紀さんより「大地や自然の熱量がつまっている」と絶賛されておりました堤寛治さんの『冬の雷光』(緑鯨社2019年6月30日発行)、6月にお送り戴いてから何度もページをめくり、圧倒されております。自然の厳しさが…

立原一洋さんの詩集『ウタ』(文化企画アオサギ 2019年9月2日)

■佐相憲一さんの文化企画アオサギさんより発行された立原一洋さんの詩集『ウタ』(文化企画アオサギ 2019年9月2日)を戴きました。誠にありがとうございます。巻末のエッセイに「「いじめというのは、いじめっ子よりもいじめる子が悪いんだ。いじめられる子…

「まどえふ」第33号(2019年秋 

■詩誌「まどえふ」第33号(2019年秋 「まどえふ」の会)を拝受致しました。誠にありがとうございます。 水出みどりさんの「夢の責任」、「ちょっと行ってくるから」「どこへ行っていたの?」「どこへ行ったのだろうね」帰る場所があるということ。子どもの頃…

個人誌「弦」75(2019.9.1)

■渡辺宗子さんより個人誌「弦」75(2019.9.1)をお送り戴きました。誠にありがとうございます。 嵩文彦さんの「樹の上で」、「私は樹の上に登る鯨を思います。」、空は海より深い、いまだ解明できない謎に満ちている。「枝を空の限りまで拡げた茂みの中を月…

「焰」第116号(2019・夏)

■渡ひろこさんより、詩誌「焰」第116号(2019・夏)をお送り戴きました。ありがとうございます!! じつは、この「焔」は、私の住む北海道旭川市春光にある「井上靖記念館」にも毎号届いております(ということを、先日、北海道文学館理事長の平原一良先生が…

「複眼系」vol.55(ねぐんど詩社 2019年8月29日)

■詩誌「複眼系」vol.55(ねぐんど詩社 2019年8月29日)。『銀座画廊主のつぶやき』( 文芸社)などの著書がある金崎貢氏の追悼号。金崎貢氏は大正13年9月23日東京生まれ。旧制苫小牧中学校卒。専修大学卒。王子製紙株式会社(昭和54年迄)。王子化工株式会社(…

「パンと薔薇」143(パンと薔薇の会 創刊満50年号・終刊号)

■詩誌「パンと薔薇」143(パンと薔薇の会 創刊満50年号・終刊号)を、本庄英雄さんより戴きました。心より御礼申し上げます。「パンと薔薇」が終刊とは、驚き、北海道の詩を牽引してきた詩誌が次々と廃刊に追い込まれていくことの危機感…しかし、この終刊号…

「くれっしぇんど」107号(8月8日号)

■5月25日の豊平館での朗読会にて初めてお会いすることのできた高橋絹代さんより、詩誌「くれっしぇんど」107号(8月8日号)をお送り戴きました。 詩人・望月光氏の追悼号。詩誌が大切な同人の魂を送り出していく。望月光氏は大正13年12月生、御年95歳。…

「POISSON」第四十五章!

■渡会やよひさんより、「POISSON」第四十五章(編集・発行 森谷敬 2019・9)をお送り賜り、都市の忘れられた景色を照射する渡会やよひさんの「点景」の「それから大きなショベルが地面を掘り起こし/土はいっときたけだけしくにおった」という詩句に、…

「詩邦人」27!

■詩誌「詩邦人」27(2019年8月15日号)、拝受致しました。心より御礼申し上げます。8月31日道新ギャラリーにて、「詩邦人」主宰・北海道詩人協会副会長の三村美代子さんに大変お世話になりました。詩邦人同人の中村喜代子さん、佐藤亜美さんにも大変お世話…

「蒼原」初夏104号!

■「蒼原」初夏104号(蒼原の会発行)をお送り賜り、誠にありがとうございます。初夏のうちに御礼申し上げることができず、誠に申し訳ございません。岩見沢の村林ひろこさんによる発行。秋は夕暮れ、記憶の仕組みについて深く考えさせられる山内みゆきさん…