■『ふたりの普段詩(宮尾節子と西原真奈美のツイート連詩 はつなつの巻』を拝受し、感激致しております。誠にありがとうございます。昨日の大雨が過ぎ、北海道もようやく夏の気配です。
「音を持たない夜の蛍が光るように
「逢いたい」の心が
朝日の中で 灯っている」(ふたりの普段詩4・西原真奈美)
言葉ではすべての気持ちを表現できない。世界の事象のすべてを表現することは文字にはできない。しかし、文字より深い想いや温度や音楽が、愛しい人の呼び名のように、言葉の奥に静かに灯っている。
詩句と写真の響きあい。ページとページの連詩の響きあい。お二人の詩篇と写真から伝わってくる響きあう波動。はつなつの空気が凝縮されて、お二人の笑顔、こんなに素敵な「普段」をお過ごしなのかと憧れます。
魅力的なお写真が収められた、宮尾節子さんの『せっちゃんの詩』、西原真奈美さんの『たいおん・体温・体音』も、今も大切に読ませて戴き、視覚表現と言語によって拓かれる詩の可能性について気づかされています。