■詩誌「饗宴」初夏号 Vol.92を拝読させて戴きました。瀬戸正昭さん、お疲れ様です。心より感謝申し上げます!
こいえまさのぶさんの音楽エッセイ・「「豪酒」の夜~第1話 ウエスト・サイド物語からウエスト・サイド・ストーリーへ」がとても面白かったです。スピルバーグのリメイクを劇場で観れなかったのでありがたく拝読。モーリス・ペレスのことや、ドヴォルザークがデューク・エリントンの登場を予言していた《将来、アメリカの音楽は、黒人の音楽に基づいているだろう》こと等、初めて知りました。
武藤ゆかりさんの詩篇「象さんの北進」、南国の賢者、「象さん」の群れが絶滅の危機を経験しながら「見えない力に導かれ」北へ向っていく。「安息の地」があるのかどうかはわからない。「何かに操られているのか」謎の深く、絶望的かつ強烈な意識の移動のイメージ、猛進する音が聴こえてくるような凄い作品です。