詩誌『フラジャイル』公式ブログ

旭川市で戦後72年続く詩誌『青芽』の後継誌。2017年12月に創刊。

2021-08-22から1日間の記事一覧

■ 小島きみ子さんの新詩集『楽園のふたり』

■最近、YouTubeなどで「ツインレイ」という言葉をよく見かけます。都市伝説?のようなもの、「自分の魂の片割れ」という意味だそうで、サイレント期間と呼ばれる理不尽な一時的別離を経験したり、再会し統合(と呼ぶ)することで魂を成長させる、お互いに唯…

長田典子さんの新詩集『ふづくら幻影』(思潮社 2021年9月1日)

■ 長田典子さんの新詩集『ふづくら幻影』(思潮社 2021年9月1日)が紡ぎ出すビジョンに、圧倒され、心奪われています。かつてあった町、津久井郡中野町字不津倉、湖底に沈んだ町を蘇らせる、工場を、そこで聴いたラジオの唄を、バャリースのオレンジジュース…

■勝嶋啓太さんの新詩集『向こうの空に虹が出ていた』(文化企画アオサギ 2021年8月3日)

■勝嶋啓太さんの新詩集『向こうの空に虹が出ていた』(文化企画アオサギ 2021年8月3日)、御出版、おめでとうございます!! お送り賜りました今月、二回ほどじっくり拝読させて戴き、ゴジラ(山?)、ガメラ(海?)、ラドン(空?)・・・愛すべき昭和の怪…

■石川敬大氏の詩集『ねむらないバスにゆられて』(モノクローム・プロジェクト)

■石川敬大氏の詩集『ねむらないバスにゆられて』(モノクローム・プロジェクト)を拝読させて戴きました。誠にありがとうございます。研ぎ澄まされた詩句がどこまでもイメージを深く広げる、恐ろしい詩集。何かが起きて、直前のバスで行ってしまい戻らない母…

■二条千河さんの詩集『亡骸のクロニクル』(洪水企画)

■二条千河さんの詩集『亡骸のクロニクル』(洪水企画)を拝読させて戴いております。誠に、ありがとうございます。美しい詩集、「無数の生を宿す一つの世界」としての、「大きな誰かの亡骸」(「Universe」)、「生物の遺骸が分解されて生態系をとこしえに巡…

『火縄銃のうた』許南麒(허남기、ホ・ナムギ、きょ・なんき)

■来年が没後20周年となる高野斗志美先生(文芸評論家・三浦綾子記念文学館初代館長)の資料を調べていて、高野先生が北高の英語教諭時代に高校の文芸誌「路傍」に寄稿した評論「黄色い鴉の神ー安部公房作『制服』についてのぼくのノート―」を読んでいると、…